
安山岩と花崗岩って何?まずは基本をおさらい!
私たちの身近にある石の中で、安山岩と花崗岩はよく耳にする名前です。ですが、この二つがどのように違うのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?
まずは簡単にそれぞれの石がどんなものか確認しましょう。安山岩は火山岩の一種で、火山の噴火によってできた比較的に細かい粒の石です。花崗岩は深成岩に分類され、地下の深い場所でゆっくり冷えて固まった大きな結晶が特徴です。
この違いが、石の見た目や性質に大きな影響を与えています。
安山岩と花崗岩の主な違いとは?成分・色・でき方を詳しく解説
安山岩と花崗岩の違いは成分・色・でき方の3つのポイントで特に分かりやすいです。
まず成分ですが、安山岩は主に玄武岩に似た鉄やマグネシウムを多く含む鉄質の火山岩です。それに対して花崗岩は石英や長石、雲母を多く含む珪長質の深成岩です。つまり、成分の違いで硬さや色味も変わります。
次に色ですが、安山岩は暗灰色から黒っぽい色をしています。一方、花崗岩は白っぽく明るい色合いが多く、模様がはっきり見えることもあります。
でき方の違いとして、安山岩は急激に冷え固まるため粒が細かいのですが、花崗岩は地下で長期間かけて冷えたため大きな結晶が形成されているのです。
暮らしの中で見る安山岩と花崗岩の使われ方の違い
安山岩と花崗岩はそれぞれ性質の違いから様々な用途に使われています。
安山岩は硬くて耐候性に優れているため、道路の舗装材や建築の基礎材料に使われます。見た目の色も暗く落ち着いているので、防火や防湿のための外壁などにも適しています。
一方、花崗岩は美しい模様と丈夫さが特徴で、建築物の外壁や記念碑、墓石などの装飾に多く利用されます。キッチンのカウンターにもよく使われ、耐熱性や耐久性が求められる場所にピッタリです。
このように違った特徴を活かして選ばれているのです。
安山岩と花崗岩の違いを表で比較!
項目 | 安山岩 | 花崗岩 |
---|---|---|
種類 | 火山岩(中間質) | 深成岩(珪長質) |
成分 | マグネシウム・鉄分が多い | 石英・長石・雲母が多い |
色 | 暗灰色〜黒色 | 白色〜淡いピンク色 |
結晶の大きさ | 小さい(細粒) | 大きい(粗粒) |
形成場所 | 火山の表面付近で急冷 | 地下深くでゆっくり冷却 |
主な用途 | 建築基礎・舗装材 | 記念碑・装飾・キッチンカウンター |
以上のように、安山岩と花崗岩は名前は似ていますが、でき方や成分が全く違うため、見た目も使い方も大きく異なります。自然の力が生み出す多様な石の世界はとても面白いものです。ぜひ次に石を見るときは、どちらの石なのか考えてみてくださいね!
花崗岩の美しい模様は、石の中の鉱物がゆっくり冷え固まる過程で結晶化することでできます。特に石英と長石がキラキラ輝くので、お墓の石や建築の装飾に好まれます。実は、この結晶の大きさや種類によって色や模様が変わるため、同じ花崗岩でも見た目が全然違うことに気づくと面白いですよね。次に公園や街中で花崗岩を見かけたら、どんな結晶なのか想像してみましょう!
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