
駐停車違反と駐車違反は何が違うの?
道路で車を止める際に起こる違反には駐停車違反と駐車違反がありますが、多くの人がその違いに戸惑っています。
簡単に言うと、駐停車違反は「停車と駐車の禁止場所や時間に車を止めること」で、駐車違反は「車を長時間止めて置くことが禁止されている場所や状況での違反」です。
停車とは、目的があって一時的に車を止めることを言い、例えば荷物の受け渡しや人の乗り降りのために数分間止まること。しかし、駐車は長時間車を置いて離れることを指します。
つまり、停車は短時間の停止、駐車は長時間の停止という点が大きな違いです。
駐停車違反と駐車違反の具体的な違いを表で比較
以下の表を使って、駐停車違反と駐車違反の違いをわかりやすく整理しましょう。
違反の種類 | 状況 | 停止時間の目安 | よくある例 | 罰則・反則金の目安 |
---|---|---|---|---|
駐停車違反 | 停車または駐車が禁止されている場所で一時的に車を止める | 短時間(数分以内) | バス停、交差点付近の一時停止 | 反則金:普通車7,000円~9,000円 普通車交通反則点数2点 |
駐車違反 | 駐車が禁止されている場所で長時間車を止めて置く | 長時間(一般に5分以上) | 道路脇や駐車禁止区域に長時間駐車 | 反則金:普通車15,000円~18,000円 普通車交通反則点数3点 |
駐停車違反が多い場所と注意点
駐停車違反は、主にバス停留所や交差点付近、消防署の前、曲がり角のそばなど安全上特に重要な場所でよく発生します。
こうした場所では、交通の妨げや事故の原因になるため、法律で一時的な停止すら禁止しています。数分だけのつもりでも違反になることが多いので、停車の必要がある場合は近くの合法的な場所を探しましょう。
また、停車は「荷物の積み下ろし」や「人の乗降など明確な目的」がなければ認められず、そうでない場合も駐停車違反の対象となります。
駐車違反の特徴とどう対処する?
一方、駐車違反では長時間車を放置することが問題です。道路の片側に何時間も車があると、交通の流れが悪くなり、事故のリスクも上がります。
駐車禁止の標識がある場所や車の邪魔になる場所に長時間車を置かないように気をつけましょう。また、路上駐車ではなく、駐車場や駐車可能なスペースを利用することが大切です。
罰則も駐停車違反より重く、違反点数や反則金も高めに設定されていますので無理に停めないことが最大の対策と言えます。
駐停車違反の面白いポイントは、“停車”という言葉だけだと『ちょっと止まるだけ』のイメージですが、法律では停車場所や時間によってはすぐに違反になることです。実は「停車禁止」場所で数十秒だけ止まるのも駐停車違反にあたることがあり、バス停などでちょっと人を待ったり荷物を渡したりするだけでもNGになる場合があります。
この厳しさは交通事故や渋滞防止のためですが、つい軽く考えがちなので注意が必要ですね。実際の取り締まり現場では「ほんの数秒の停車すら許さない」という状況もあるため、駐停車違反は計画的に行動することが大切です!