
HTTPSとSSL-VPNとは何か?
まず、HTTPSとSSL-VPNは、どちらもインターネットをより安全に使うための技術ですが、目的や仕組みが違います。
HTTPSはウェブサイトのアドレスで見られる「https://」の部分で、サイトとあなたのパソコン間の通信を暗号化して、盗まれたり改ざんされたりしないように守る仕組みです。
一方、SSL-VPNはVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の一種で、SSL(Secure Sockets Layer)技術を使ってインターネット上で安全に社内ネットワークなどに接続できるツールです。家や外出先から会社のサーバーに安全にアクセスできるようにする仕組みですね。
HTTPSとSSL-VPNの具体的な違い
この二つは通信の安全性を守るという点は同じですが、使い道や範囲が異なります。
以下の表で分かりやすくまとめました。
このように、HTTPSはインターネット上で自分が見ているサイトの安全を守るためにあるのに対し、SSL-VPNはネットワーク全体を遠隔から安全につなぐための技術です。
HTTPSとSSL-VPNの仕組みの違い
HTTPSは、ウェブサイトのサーバーとあなたのスマホやパソコンのブラウザ間の通信を暗号化します。これにより、第三者がデータを盗み見たり書き換えたりするのを防ぎ、安全にサイトを利用できるのです。
一方、SSL-VPNは、専用のソフトやウェブブラウザ経由で会社のネットワークに入り込みます。通信経路全体を暗号化し、安全性が高い通信路を作り出すので、外出先からでも社内のサーバーやファイルにアクセス可能です。
どちらもSSL(正式にはTLS)技術で暗号化を行いますが、HTTPSは単一のウェブ接続を守り、SSL-VPNはネットワークへのアクセス全体を守ります。
みなさん、ネットで『https』をよく見かけますよね?実は『https』の『s』は『secure(安全)』の意味で、通信を暗号化して情報を守っているんです。これと似た言葉に『SSL-VPN』がありますが、これはもっと広範囲のネットワークを遠くから安全につなぐ技術なんですよ。なので、httpsはお店の入口の鍵、SSL-VPNはお店全体を守る警備システムみたいなものなんです。知らないと混乱しがちですが、それぞれ役割が違うんですね。
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