
「提示」と「提起」の意味とは?基本を知ろう
皆さんは、「提示(ていじ)」と「提起(ていき)」という言葉を聞いたことがありますか?似ているように感じるかもしれませんが、実は使い方や意味が違う言葉です。
「提示」は、自分の考えや資料・情報を相手に示すことを指します。たとえば、会議で資料を見せたり、証拠を見せたりするときに使います。
一方、「提起」は、問題や意見を持ち出すこと、話題を取り上げることを意味します。例えば、新しい問題を議論に加えたいときに使います。
日常生活や仕事でよく使う言葉ですから、使い方をしっかり覚えましょう。
「提示」と「提起」の違いを詳しく解説
二つの言葉はどちらも何かを「相手に伝える」という意味はありますが、その対象や目的が異なります。
【提示】は、具体的なものや情報・資料を示すことがメインです。
例としては、プレゼンでパワーポイントのスライドを参加者に見せたり、契約書を相手に提出したりする場面があります。
【提起】は、「問題」「疑問」「意見」などの抽象的な内容を持ち出すことです。
たとえば、法律の話し合いで新たな問題を提示して議論を始める場合や、学校の授業で生徒が疑問点を議論に出すときに使われます。
ふたつを表にまとめると次のようになります。
言葉 | 意味 | 例 |
---|---|---|
提示 | 情報や資料などを見せる・示すこと | 資料を提示する、証拠を提示する |
提起 | 問題や意見を議論に持ち出すこと | 問題を提起する、疑問を提起する |
どんな場面で使う?使い分けのポイント
使い方の例をあげるとわかりやすいです。
・会社で新商品の計画を説明するとき
→ 商品のパンフレットを提示する
・その新商品の価格が高すぎると感じて、経営会議で問題を持ち出す
→ 価格の問題を提起する
つまり、
「提示」は目に見えるものや具体的な資料を見せるとき、
「提起」は論点や問題、意見を話し合いに持ってくるときに使うと覚えましょう。
日常の会話やビジネス場面で混同しないように注意してくださいね。
「提起」という言葉は、ただ問題を出すだけでなく、その問題によって新しい議論や考えが生まれるきっかけとなる意味もあります。たとえば学校で先生や友達に疑問を提起すると、その疑問をみんなで話し合って学びを深められますね。提起は対話の始まりとも言えるんです。だからただの質問よりも、話題を広げる力がある言葉なんですよ。
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