
FTPとHTTPとは何か?基本の違いを知ろう
まずは、FTP(ファイル転送プロトコル)とHTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)が何かを知ることが大切です。これらはインターネットで使われる通信のルール(プロトコル)ですが、役割や使い方が違います。
FTPは主にファイルをサーバーにアップロードしたり、サーバーからダウンロードするときに使われるプロトコルです。一方、HTTPはウェブページを見るときに使われます。つまり、インターネット上でウェブサイトの情報をやり取りするときの通信方法です。
このように、FTPはファイルのやり取り専門で、HTTPはウェブページのやり取り専門と考えるとわかりやすいでしょう。
FTPとHTTPの仕組みの違い
次に、FTPとHTTPの仕組みの違いについて詳しく見てみましょう。
FTPはユーザー名とパスワードを使ってサーバーにログインし、ファイルを転送します。転送の方式もデータの送受信を確認しながら進めることが多いため、確実に大きなファイルをやり取りできます。
一方、HTTPはサーバーにリクエストを送って、必要な情報(例えばウェブページのデータ)をもらう仕組みです。FTPと比べてファイルのアップロードは苦手で、主にページ表示を高速に行うことが目的です。
FTPは専用のソフト(FTPクライアント)を使うことが多いですが、HTTPはブラウザで簡単にアクセスできます。つまり、日常的に使う人はHTTPに触れる機会が多いです。
FTPとHTTPの主な違い一覧表
特徴 | FTP | HTTP |
---|---|---|
主な用途 | ファイルのアップロード・ダウンロード | ウェブページの閲覧 |
接続方法 | ユーザー認証が必要 | 認証なしでも閲覧可能 |
転送速度 | 大きなファイルに向いている | 高速なページ表示が目的 |
使用ツール | FTPクライアントソフト | ブラウザ |
セキュリティ | 暗号化なしの場合あり(FTP) | HTTPSで暗号化可能(OS標準ブラウザ対応) |
FTPとHTTPを使い分けるポイント
最後に、いつFTPを使い、いつHTTPを使うかを見てみましょう。
もしウェブページを見たいだけなら、HTTP(または安全なHTTPS)で十分です。ブラウザを開いてURLを入力すれば誰でも簡単にアクセスできます。
しかし、ウェブサイトに画像やファイルをアップロードしたり、サーバー内のファイルを管理したい場合はFTPが便利です。FTPを使うことで、複数のファイルをまとめてアップロードしたり、サーバー上のファイルを直接操作できます。
このように、目的によって使うプロトコルを選ぶことが大事です。正しい使い分けが、ネット作業をスムーズにします。
FTPについてちょっとした雑談です。実はFTPは最古参のインターネットプロトコルの一つで、1970年代から使われてきました。だから、いまだに業務用で使われることが多いんです。データのやりとりがシンプルで速いのが魅力ですが、一方で暗号化が弱いことが弱点でした。最近ではSFTPやFTPSといった暗号化に対応したプロトコルも登場していて、セキュリティ面でも進化しています。そんな歴史の長さや進化の背景を知ると、FTPへの理解が深まりますね。
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