
特別の教科道徳と道徳教育の違いって何?
まずはじめに、「特別の教科道徳」と「道徳教育」は似ているようで実は違いがあります。中学生の皆さんにもわかりやすく説明しますね。
「道徳教育」とは、学校生活や日常生活の中で、友達を思いやる気持ちや正しい行い、みんなと仲良くする心を育てる活動全般を指します。教科として必ず授業時間が決まっているわけではありません。例えば、先生が話をしたり、クラスで話し合ったりすることも道徳教育のひとつです。
一方、「特別の教科道徳」は、2020年から正式に教科として位置づけられたもので、全国の小中学校で決められた時間に必ず行われる授業です。国が作った教材や教科書を使って、計画的に道徳を学びます。つまり、教科としての「特別の教科道徳」が新しくできたことで、道徳教育の位置づけがよりはっきりしました。
特別の教科道徳の特徴とは?
特別の教科道徳は、これまでの「道徳教育」を進化させたもので、よりきちんと計画されているのが特徴です。
・教科書や資料が用意されている
・週に決まった時間が割り当てられている
・評価(通知表での評価)が行われる場合もある
これにより、道徳を学ぶ時間が保障されることになりました。
これまでの道徳教育は、先生の判断や学校の方針に任されている部分も多く、授業時間や内容にばらつきがありました。
特別の教科道徳は、みんなが同じようにしっかり学べる道徳の授業を保証するための制度です。これにより、社会で必要な価値観や礼儀、責任感などを身につけやすくなります。
道徳教育が大切にしていること
道徳教育は、ただ「これが良い、悪い」と教えるだけではありません。
・自分で考えること
・他人の気持ちを理解すること
・どうすれば良い行動ができるのかを考えること
これらが大事にされています。特別の教科道徳の授業もこれに基づき、意見を話し合ったり、自分の考えを書いたりする活動が多く取り入れられています。
また、道徳教育は学校だけでなく家庭や地域、友達といった日常生活全体で行われています。学校の授業だけで完結するものではないんですね。
特別の教科道徳と道徳教育をまとめると…
ポイント | 特別の教科道徳 | 道徳教育 |
---|---|---|
位置づけ | 正式な教科(2020年より) | 学校や生活全体で行う教育活動 |
授業時間 | 決められている | 決められていないことも多い |
評価 | 通知表に載る場合あり | 評価はほとんどない |
教材 | 教科書・資料あり | 先生の資料や話し合い中心 |
目的 | 計画的に道徳的能力を育てる | 日常生活の中での良い心を育む |
いかがでしょう?「特別の教科道徳」と「道徳教育」は似ているけど、位置づけや授業のしかたに大きな違いがあります。どちらも大切なので、学校の勉強だけでなく、普段の生活の中でも考えてみてくださいね。
これからの社会で必要な「思いやり」や「責任感」を育てるために、みんなで一緒に学びましょう!
「特別の教科道徳」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。でも、実はこれはみんなが学校の中で「道徳」をきちんと学べるように作られた新しい教科なんです。昔は道徳の授業時間や内容は学校や先生によってバラバラだったので、お友達の学校と違ってびっくりすることもありました。でも、教科としてはっきり決まったことで、みんなが同じように大切なことを学べるようになったんですよ。だから「特別の教科道徳」は、ただの道徳じゃなくて、みんなでじっくり考えて話し合って、日常生活にも役立つ授業なんです。ちょっとしたことでも自分や周りの気持ちを大事にするきっかけになるので、意外と面白い学びになるかもしれません!