
AO入試と総合型選抜の違いとは?基本を押さえよう
「AO入試」と「総合型選抜」という言葉を聞いたことがありますか?どちらも大学入試の方法の名前ですが、実はほとんど同じ意味で使われていますポイントをわかりやすく整理してみましょう。
もともと「AO入試」は「アドミッション・オフィス入試」の略で、学力試験だけでなく、志望理由や面接、活動歴などを重視して合否を決める入試方法です。
しかし、文部科学省の方針変更により、2019年から「AO入試」という言葉は使われなくなり、代わりに「総合型選抜」という名前に統一されました。この総合型選抜はAO入試の内容を引き継ぎつつ、より公平性や透明性を高めるための基準や手続きが整えられています。
つまり、現在は「総合型選抜」が正式名称で、「AO入試」はその旧称と考えるのが正しいのです。
総合型選抜(旧AO入試)の特徴とメリット・デメリット
総合型選抜は、学力だけでなく、学生の個性や活動実績、志望動機など総合的に評価する制度です。
代表的な評価方法に面接や小論文、活動報告書の提出などがあります。
【メリット】
- 筆記試験の点数だけで判断しないため、学力以外の強みをアピールできる
- 早い時期に合否が分かる大学が多く、進路決定を早められる
- 自分の活動や考えをしっかり伝えられる良い機会になる
【デメリット】
- 面接や提出書類の準備に時間がかかることがある
- 合否の判断基準が大学によって異なり、対策が難しい
- 人気が高い学部では競争が激しくなることもある
AO入試と総合型選抜の違いをわかりやすい表で紹介
ポイント | AO入試(旧称) | 総合型選抜(現行) |
---|---|---|
名称 | アドミッション・オフィス入試 | 総合型選抜 |
実施開始 | 1990年代から | 2019年~ |
特徴 | 学力の他に活動歴や面接で評価 | 学力以外の多面的な評価基準を正式に定め改善 |
目的 | 多様な学生の受け入れ | 公平性・透明性の向上と多様性の重視 |
合否決定の方法 | 大学によりばらつきあり | 大学が明確な基準設置 |
総合型選抜を目指す人へのアドバイス
総合型選抜は学力試験よりも自分の強みをじっくり発信できるチャンスです。
そのためには、まず志望理由や将来の目標をしっかり考えることが重要です。
また、学校の先生や塾の指導者に相談しながら、小論文や面接の練習を重ねて準備をしましょう。
過去の募集要項や面接内容が公開されていることも多いので、情報収集も忘れずに。
そして何より大切なのは、自分らしさを大切にしながらアピールすることです。
勉強だけでなく、部活動やボランティア、趣味など多様な経験が合格へのカギになるので、日頃から自分の活動を振り返ってまとめておきましょう。
「総合型選抜」という言葉が2019年から使われ始めた背景には、入試の公平性や透明性を高めたいという文部科学省の思いがあります。それまでは「AO入試」と呼ばれ、多くの人に親しまれていましたが、制度が複雑になったため名前の統一が必要になりました。これにより、評価基準が明確化され、学生は自分の強みをより正確に伝えられるようになったんです。入試の名前が変わっても、面接や小論文を通じて個性を評価する点は変わりません。だから、昔のAO入試の経験談も今の総合型選抜に活かせますよ。
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