
表決権と議決権って何?その基本をわかりやすく解説!
会社の話をするときによく聞く「表決権」と「議決権」。似ている言葉ですが、実は意味が少し違います。
表決権は、会社の株主が持つ権利の一つで、会社の大切な決定を行うときに「賛成」か「反対」かを投票する権利です。
一方、議決権は、株主や会議の参加者が、その決定に対して意見を述べたり意思表示をする権利という広い意味をもちます。しかし、一般的には表決権とほぼ同じ意味で使われることも多いです。
この2つの言葉の違いを理解しておくことは、会社の仕組みや株の取引、経営に関心をもつ上でとても大切です。次で詳しく見ていきましょう。
なぜ表決権と議決権は混同されがち?
表決権と議決権は言葉が似ていて、どちらも「決議」に関する権利なので混同されやすいです。
議決権は議案に対して意志を示す権利全般を意味します。一方で、表決権は特に「賛成・反対」などの正式な投票をして、決定に参加するための権利のことを指すことが多いです。
つまり、議決権が権利の総称だとすると、表決権はその中の具体的な「投票する権利」と考えられます。
法律や会社のルールによって使い方が若干異なる場合もあり、特に法律文書や専門家の話では厳密に使い分けられることもあります。
表決権と議決権の違いを簡単な表でまとめると?
ここで、表決権と議決権の違いをわかりやすくまとめた表を見てみましょう。
ポイント | 表決権 | 議決権 |
---|---|---|
意味 | 株主が賛成・反対などの投票を行う権利 | 決議に対して意思表示をする権利全般 |
使われ方 | 主に会社の重要事項を決める際の投票で使う | 議案に賛成・反対のほか意見を述べる時などにも使われる |
法的な扱い | 株主総会などで正式に投票できる権利 | 議決に関わる広い権利だが場合によって狭義の表決権と同義 |
具体例 | 株数に応じて1株1表決権 | 会議などでの意見表明権も含む |
このように、議決権は広い概念で、その中に表決権が含まれているイメージです。
でも実際は混同されやすいので、話の流れで意味を判断することがポイントです。
まとめ:表決権と議決権の違いを知って会社の仕組みを理解しよう
今回は「表決権」と「議決権」の違いについて解説しました。
まとめると、
・表決権は株主が会社の重要事項を決める際に賛成・反対を示す投票の権利
・議決権は議案に対して意思表示する広い権利のこと
会社や株に興味がある人は、この2つの言葉の使い分けを知っておくと理解が深まります。
これを機に会社の決議や株主総会の仕組みにも注目してみてくださいね!
「表決権」という言葉の面白い点は、1株につき1票の原則があることです。しかし、実は全ての株が同じ表決権を持つわけではありません。例えば、「優先株」と呼ばれる種類の株は、配当が優先される代わりに表決権が制限されていることがあります。だから、表決権の数だけで株主の力が決まるわけではなく、株の種類やルールも関係してくるんですね。会社の影響力を考えるときには、こうした細かい違いにも注目すると面白いですよ!