
IFRSと新リース会計基準とは?基本の理解からスタート!
まずはじめに、IFRS(国際財務報告基準)とは、世界中の企業が共通のルールで財務情報を報告できるように設けられた基準のことです。
これに対して、新リース会計基準はIFRSの中の1つのルールで、2019年から多くの国で適用が始まりました。
新リース会計基準は、リースの契約をもっとはっきりと帳簿に記録しましょう、というルールの変更です。
特に大きな変化は、今まで紙の上だけの取り扱いだったリースを、資産や負債として会社の財務諸表に記録することが義務づけられたことです。
簡単に言うと、「借りているもの」をもっと正しく見えるようにしましょう、ということです。
IFRS旧基準と新リース会計基準の主な違いを表で比較!
それでは、具体的にどのように変わったのかを比較してみましょう。
以下の表に、大事なポイントをまとめます。
このように、新リース会計基準では全てのリースを資産と負債として計上するため、会社の帳簿が実態に合わせて詳しくなりました。
そのため、企業の借りているものの状況が、財務諸表からはっきりわかるようになりました。
新リース会計基準が会社に与える影響とは?
新基準が導入されると、会社の決算書にどんな影響があるのでしょう?
主なポイントは3つです。
- 借りている資産と負債が増えるので、資産規模や負債の額が大きくなります。
これは企業の財務状態が変わったわけではないですが、見た目上の数字が変わることに注意が必要です。 - 費用の計上方法が変わり、利息費用と減価償却費に分けて計上するため、費用のタイミングや利益の出方に変化が生じます。
それにより利益の変動幅が変わることもあります。 - 金融機関との契約に影響する場合があります。特に借入の際の契約内容で資産・負債の金額が重視されることがあるため、新基準の適用により借入条件の見直しが必要になることもあります。
このように、新しい基準は会社の見た目や数字の管理に大きなインパクトをもたらしています。
まとめ:IFRSと新リース会計基準の違いを押さえて企業理解を深めよう
IFRSの中でも特にリースの扱いが大きく変わったのが新リース会計基準です。
これまでは契約内容によって書かれなかったリース資産・負債も、今は全て計上しないといけないことが最も重要なポイントです。
結果として、会社の財務状況が数字でより詳しく示され、さまざまな経営判断や投資判断に役立ちます。
ただし、新基準導入後は帳簿のつけ方や費用計上の方法が変わるため、関係者は注意が必要です。
リース契約が多い会社ほど影響が大きいため、基準の理解は今後の会計処理に欠かせません。
ぜひ本記事で、IFRSと新リース会計基準の基本と違いをしっかり押さえてください。
これからの会社経営や会計の学びに役立てましょう!
IFRSの新リース会計基準では、今まで見えにくかったリースの資産や負債がばっちり帳簿に現れるようになったんです。これって企業の“借り物”をちゃんと記録して、隠れた借金や資産をわかりやすくするための工夫なんですよ。表に出てこなかった借り物が見えるようになると、投資家や銀行も安心して企業を見ることができるんです。まさに"見える化"の進化ですね!