
仕入れ原価と売上原価の違いとは?基本からわかりやすく解説!
経営や会計の世界でよく耳にする「仕入れ原価」と「売上原価」という言葉。
どちらも商品のコストに関わる言葉ですが、意味や使い方に違いがあります。
この違いを理解することは、会社の黒字・赤字を正確に把握し、経営を成功させるための大切なポイントです。
今回は中学生にもわかりやすいように、仕入れ原価と売上原価の違いをやさしく説明します。
「仕入れ原価」とは何か?
仕入れ原価とは、簡単に言うと「お店や会社が商品を仕入れるときにかかった費用」のことです。
例えば、スーパーでお菓子を販売するお店があったとします。
そのお店が製造元や仕入れ先からお菓子を買うときの値段や、仕入れのためにかかる送料などが仕入れ原価に含まれます。
つまり、仕入れ原価は商品を仕入れるために直接かかったお金を表しています。
ただし、仕入れた商品の間接費(例えば、倉庫の管理費や事務所の家賃など)は含まれません。
この仕入れ原価がベースになって、会社が商品をいくらで売るかを決めることが多いです。
「売上原価」とは何か?
一方、売上原価は少し複雑です。売上原価とは、「販売した商品にかかったコスト」のことを意味します。
会社が持っている商品の中で、実際にお客さんに売れた分だけの費用を指しています。
つまり、売上原価は期中に売れた商品に対して使ったお金であり、仕入れ原価の全てではなく、売れた分だけを計算に入れます。
また、売上原価には仕入れ原価の他に、商品の保管費用や輸送費が含まれる場合もあります。
会社の決算書では、売上原価を計算することで利益額や会社の経営状態を知ることができます。
仕入れ原価と売上原価の分かりやすい違いを表にまとめてみよう
ポイント | 仕入れ原価 | 売上原価 |
---|---|---|
意味 | 商品を仕入れるときにかかった費用 | 実際に売れた商品のコスト |
対象の範囲 | 期間内に仕入れた全商品のコスト | 販売した分の商品のコストのみ |
計算に含む費用 | 仕入れ価格・送料などの直接費用 | 仕入れ原価+在庫の増減や保管費用なども含む場合あり |
使う目的 | 商品仕入れのコスト管理 | 経営の利益計算や決算報告 |
まとめ
いかがでしたか?
仕入れ原価は「買うときにかかった費用」、売上原価は「売った商品の費用」とざっくり覚えればOKです。
企業の利益を正しく計算したり、効率よく経営したりするには、この両者の違いをしっかり押さえることが重要です。
会計や経営の勉強をしていく中で、これらの言葉の意味を意識してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
売上原価って聞くと難しく感じる人も多いですが、実は日々のお店の在庫管理とすごく関係しています。
例えば、コンビニでジュースが100本あったとして、50本売れた場合、売上原価はその売れた50本分の原価だけを計算します。
だから、売れ残った50本は売上原価には含まれず、次の販売時にまた計算されるんですね。
この仕組みを知ると、経営の数字がもっと身近に感じられますよ!
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