
会議費と研修費とは何?基本の違いを押さえよう
企業などでよく出てくる言葉に「会議費」と「研修費」があります。どちらも経費として扱われますが、意味や使い方は違います。
簡単に言えば、会議費は「会議や打ち合わせをするためにかかる費用」で、
研修費は「社員のスキルアップや知識を高めるための教育にかかる費用」です。
具体的には、会議費は会議の飲食代や資料作成費などが含まれ、研修費は外部講師の料金や研修会場のレンタル費用がこれに当たります。
この違いを正しく理解することは、経理処理で正しい費用配分や税務上の扱いを行うのに非常に重要です。
会議費と研修費の具体的な違いを表で確認しよう
実際にどんな費用が会議費で、どんな費用が研修費になるのか、具体的に見てみましょう。以下の表にポイントをまとめました。
費用の種類 | 会議費 | 研修費 |
---|---|---|
主な用途 | 社内外の会議や打ち合わせ | 社員の教育・訓練やスキルアップ |
具体例 | 会議用の飲食代、会議室のレンタル、資料作成費 | 外部講師の費用、研修テキスト、研修会場のレンタル |
対象 | 会議に参加する全員(社員や取引先など) | 研修を受ける社員 |
目的 | 情報共有や意思決定 | 知識や技能の習得・向上 |
税務上の注意点 | 領収書や出席者の記録を残すことが必要 | 研修内容の記録や目的が明確なことが重要 |
会議費と研修費を正しく使い分ける3つのポイント
経理担当としては、どちらの費用か迷うこともあるでしょう。ここでは会議費と研修費を正しく区別するためのポイントを3つ紹介します。
- 費用の使途を明確にする
支出の目的が「会議や打ち合わせ」なら会議費、
「社員教育や能力向上」なら研修費と判断します。 - 参加者と内容を見る
多くの場合、会議費は役員や外部取引先も含むことがあり、
研修費は社員のみに限定されることが多いです。 - 領収書と資料の保管
税務調査に備え、使用目的を示す書類や出席者名簿を残しておくことが重要です。
これらのポイントを守ることで、会計処理で間違いを防げます。
ピックアップ解説
ところで、意外と知られていないのが会議費の飲食代の扱いです。会議中のお茶菓子や軽食は会議費として認められますが、これはあくまでも“会議の円滑な進行を助けるため”とされているからです。
もし単なる接待や懇親会の費用だと、会議費には分類されません。税務署もこの点を重視してチェックするので、会議の目的や時間、参加者の記録をしっかり残しておくことが大切です。こうした細かいルールを知っていると、経理担当としても非常に役立ちますよ。