
畳床(たたみどこ)と畳表(たたみおもて)って何?その基本を理解しよう
畳は日本の伝統的な床材で、日常生活に欠かせないものですが、実は畳は大きく2つの部分からできています。それが畳床(たたみどこ)と畳表(たたみおもて)です。
「畳床」とは、畳の土台となる部分で、フレームのように畳の形や厚みを決めています。木材やわら、最近では発泡スチロールを使ったものもあります。
一方で「畳表」は、畳の表面を覆う部分で、実際に私たちが触れる部分です。主にイグサ(いぐさ)の繊維から作られており、緑色の美しい表面が特徴です。
この2つが合わさって一枚の畳が完成します。どちらも役割が異なり、快適な生活空間を作るために重要な役割を持っています。
畳床と畳表の違いを詳しく比較!材質や役割、耐久性のポイント
さて、畳床と畳表の違いをもっと詳しく知るために、材質・役割・耐久性の3つのポイントから比較してみましょう。
項目 | 畳床(たたみどこ) | 畳表(たたみおもて) |
---|---|---|
材質 | わら(藁)、木材、発泡スチロール(最近多い) | イグサ(いぐさ)の茎の部分 |
役割 | 畳の土台として形を支え、クッション性を与える | 表面を覆い、見た目や肌触りを良くする |
耐久性 | わら床はやや重くてへたりやすいが吸湿性が良い。発泡スチロール床は軽くて耐久性がある | イグサは半年から1年で色褪せや擦れが起こりやすいが、張替え可能 |
このように、畳床は畳のベースとなり、強度や寝心地に大きく関係します。一方、畳表は見た目の美しさと心地よい肌触りを提供し、使用感に大きく影響します。
どちらも畳の性能に欠かせないパーツですので、違いを知ったうえで選ぶと良いでしょう。
畳床と畳表のメンテナンス方法と交換のタイミングについて
畳は長く使うために定期的なメンテナンスが必要です。畳表は擦れや色あせが出やすく、一般的には1年から3年に一度の表替え(畳表の張り替え)を行います。
畳床は状態によりますが、わら床の場合はへたることが多く、10年以上使うと交換が必要になることもあります。発泡スチロール床は耐久性が高く、メンテナンス頻度は少なめです。
定期的に畳の状態を確認し、特に畳床がへたっていると寝心地が悪くなるだけでなく、畳表の保護も弱まります。
メンテナンスのポイントとしては、
- 畳表はこまめな掃除や風通しでカビ予防
- 畳床は直接触れることが少ないため、表替えのタイミングで状態を確認
畳表のイグサは、実は非常に繊細な植物で、一本一本の繊維が畳の表面を作っています。だからこそ擦れたり日光で色あせしたりするんですね。面白いのは、新しい畳表は緑色ですが、時間が経つと日光に当たることで黄金色に変わります。こうした自然の変化も、畳の魅力の一つなんですよ。だから畳表を交換すると、お部屋の雰囲気がガラッと変わるんです。みなさんも畳の色の変化を観察して、和の世界の面白さを感じてみてください。