
タペストリーと掛け軸って何が違うの?基本的な特徴を知ろう
学校の美術室やお店の壁に飾られていることが多いタペストリーと、和室などでよく見かける掛け軸。どちらも壁に掛けて楽しむことができる装飾品ですが、実はその用途や作り方、歴史には大きな違いがあります。
まず、タペストリーは主に布でできていて、織物やプリントで絵柄が表現されています。横に広がる布の形が多くそのまま壁に掛けてポスターのように飾れます。
一方で、掛け軸は和紙や絹に絵や書が描かれており、細長く巻き取って保管できるのが特徴です。掛け軸は棒が上下についており、使わない時は巻き巻きしてしまいます。和の伝統美を感じさせる装飾品として長い歴史があります。
使う場所やお手入れの違いとは?それぞれのメリット・デメリット
タペストリーはカジュアルで多様なデザインが魅力です。子ども部屋やリビング、カフェの壁など、カラフルで現代的な空間にぴったり。素材も綿やポリエステルで軽く、取り付けも簡単です。お手入れは洗濯表示に従って丸洗いが可能なものが多いので、汚れても安心です。
掛け軸は和室や書斎、茶室などで使われることが多く、季節感や気持ちに合わせて掛け替える文化があります。掛け軸は巻いて収納できるので、場所を取らず保管できるのが便利。
ただし強い光や湿気に弱く、直射日光や高温多湿は避ける必要があります。専門の軸装技術で作られており、保存も難しいためお手入れや保管には注意が必要です。
タペストリーと掛け軸の違いをわかりやすく比較表でまとめてみた
特徴 | タペストリー | 掛け軸 |
---|---|---|
素材 | 布(綿・ポリエステルなど) | 和紙・絹 |
形状 | 横長の布をそのまま掛ける | 細長く巻いて収納可能 |
用途 | 洋室、子ども部屋、カフェなど | 和室、茶室、書斎など |
メンテナンス | 洗濯可能なものもあり手軽 | 湿気や光に弱く専門的な扱いが必要 |
歴史 | 比較的新しい装飾方法 | 古くから日本の伝統文化の一部 |
まとめ:自分にピッタリの飾りはどっち?選び方のポイント
タペストリーは気軽に自分の好きな絵やデザインを楽しみたい方、色々な場所で使いやすい装飾品を求める方におすすめです。
掛け軸は日本の伝統美や季節感、静かな趣を大切にする方に向いています。お手入れや飾る場所を工夫すれば、長く楽しめる逸品です。
ぜひ今回の違いを参考にして、家や部屋の雰囲気に合った壁飾りを選んでみてくださいね!
掛け軸といえば、和の美術品の代表格ですが、実は掛け軸には季節ごとに掛け替える文化が根付いているんです。夏は涼しげな絵、冬は暖かみのある絵に変えることで、季節の移り変わりを身近に感じられます。また、掛け軸の巻き取り棒は扱いやすさだけでなく、作品を傷めないための大切な役割を果たしています。この細かな気配りが、伝統的な美術品としての価値を高めているんですね。
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