
「同意」と「同義」の意味と違いとは?
言葉にはよく似た言葉がたくさんありますが、「同意」と「同義」は特によく間違われやすい言葉です。
どちらも「同じ」というイメージがありますが、実は意味が違います。
まずは、それぞれの意味をはっきり理解していきましょう。
「同意」(どうい)は、誰かの考えや意見に対して「賛成する」という意味です。
たとえば、友達の提案に「それ、いいね!」と賛成するときに使います。
つまり、自分の気持ちや考えが相手と一致する場合に使う言葉です。
「同義」(どうぎ)は、言葉や意味が「同じ」という意味です。
たとえば、「スマート」と「賢い」は似たような意味を持っているので、同義語と言われます。
言葉の意味が似ているか、等しいことを表します。
このように、「同意」は人の意見に賛成すること、
「同義」は言葉の意味が同じことを意味しています。
だから、「同意」と「同義」は全く違う使い方をします。
分かりやすく言うと、「同意」は心の中で『わかる!』と思うこと、
「同義」は辞書に出てくる言葉の意味が似ていることを指す言葉です。
なぜ「同意」と「同義」は混同されやすいの?
この二つの言葉がよく混ざって使われてしまう理由は、音がとても似ているからです。
どちらも「どうい」と読みますし、話しているときには区別がつきにくいこともあります。
また、どちらも「同じ」という感じがするため、意味が似ているように感じてしまうのです。
しかし、実際には違う場面で使いますので混同しないように気をつけましょう。
もしどちらを使うか迷ったら、『意見に賛成することなら「同意」』、
『言葉や意味が同じなら「同義」』と覚えておくと便利です。
さらに、他にも似ている言葉には「同意見」や「同義語」などがあります。
例を挙げて説明するとわかりやすいです。
よく使う関連言葉の違い
言葉 | 意味 | 例 |
---|---|---|
同意(どうい) | 意見に賛成すること | 「みんなの意見に同意します」 |
同義(どうぎ) | 意味が同じこと | 「犬」と「イヌ」は同義語 |
同意見(どういけん) | 同じ意見 | 「僕は彼と同意見です」 |
同義語(どうぎご) | 意味が似ている言葉 | 「嬉しい」と「幸せ」は同義語 |
これらを理解すると、普段の会話や文章でも正しい言葉を使いやすくなります。
漢字も似ているため書くときには注意が必要ですが、意味をしっかり押さえておくことが大切です。
「同意」という言葉はよく「同意見」と混ざって使われることがありますが、実は意味が少し違います。
「同意」は単純に誰かの意見に賛成することを指しますが、「同意見」は『同じ意見』を持っている状態です。
例えば『私はあなたの考えに同意します』と言うと賛成の意思を示しますが、『私たちは同意見です』と言うと、同じ考えを持っていることを表します。
普段の会話で何気なく使い分けていると気づかないことも多いですが、細かいニュアンスを理解するとコミュニケーションがもっとスムーズになりますよ!