ブルータリズムとモダニズムとは？それぞれの基本を押さえよう
建築やデザインの世界でよく耳にする言葉にブルータリズムとモダニズムがあります。
両方とも20世紀の建築運動ですが、それぞれ特徴や歴史が違うんです。
まずモダニズムは、産業革命後の西洋で起こった新しい時代の美学を反映したもので、「機能性」「シンプルさ」「合理性」を大切にしたスタイルです。
一方ブルータリズムはモダニズムの流れの中でできた派生で、1950〜70年代を中心に特にコンクリートを使った無骨で力強い外観が特徴です。
それでは、それぞれの違いを具体的に見ていきましょう。
モダニズム建築の特徴と歴史
モダニズムは19世紀末から20世紀前半にかけて盛んになりました。
代表的な建築家はル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエなどで、彼らは余分な装飾を省き、シンプルな形や開放的な空間を求めました。
特徴としては
- 直線的で単純な形
- 大きな窓やガラス壁を使い光を取り込む
- 機械の部品のような合理性
- 新しい素材や技術の活用
などがあります。
このスタイルは住宅や公共施設、オフィスなど幅広く影響を与え、現代の建築の基礎となりました。
時代の流れを感じさせる未来的なデザインが魅力です。
ブルータリズム建築の特徴と魅力
ブルータリズムは1960年代から1970年代にかけて特に人気が高まりました。
モダニズムが目指したシンプルさの中で、さらに「素材の本質を見せる」ことを重視したのがブルータリズムです。
「ブルータリズム」という名前はフランス語の"béton brut"（ベトン ブリュット）＝「生コンクリート」から来ており、その名の通りコンクリートの粗さや質感を残したデザインが最大の特徴です。
主な特徴は
- コンクリート打ちっぱなしの無骨な外観
- 巨大で力強い形状
- 機能美を追求しつつも重厚感がある
- 内部も外観に合わせて荒々しさを持つ場合が多い
ブルータリズムは建築だけでなく、インテリアや家具、さらに現代美術にも影響を与えています。
その独特な雰囲気は好き嫌いが分かれますが、根強いファンがいます。
ブルータリズムとモダニズムの違いを表で比較
| ポイント | モダニズム | ブルータリズム |
|---|---|---|
| 時代 | 19世紀末〜20世紀中頃 | 1960年代〜1970年代 |
| 目的 | 機能性と合理性の追求 | 素材の本質と存在感を強調 |
| デザイン特徴 | シンプルで軽やかな形 | 重厚で粗い素材感 |
| 素材 | 鉄骨やガラス、コンクリートなど多様 | 主にコンクリート打ちっぱなし |
| 代表的な建築家 | ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ | アリソン＆ピーター・スミスソン |
| イメージ | 未来的で明るい | 力強く無骨 |
まとめ：違いを知って建築・デザインをもっと楽しもう
ブルータリズムもモダニズムも20世紀における重要な建築スタイルです。
モダニズムはシンプルで機能的な美しさを求めており、未来志向の明るいイメージが特徴です。
一方ブルータリズムは、コンクリートの質感を活かした重厚で力強いデザインで、より力感のある存在感を持っています。
この二つの違いを理解すると、街の建物や有名な建築を見たときに、その歴史や考え方までも楽しめるようになります。
ぜひ次に街で近代建築を見るときに、どちらのスタイルなのか考えてみてください！
ブルータリズムの語源はフランス語の"béton brut"で「生のコンクリート」を意味します。
この言葉が示す通り、ブルータリズム建築はコンクリートの粗さや質感をあえて見せる大胆なスタイルです。
この特徴があるため、建物は無骨で力強い印象を与え、見た目のインパクトがとても強いんです。
実はこの選択は素材の美しさを隠さずに活かす、ある意味で自然体のデザインとも言えます。
だからブルータリズムの建物を見ると、コンクリートの存在感を直に感じられて面白いんですよね。
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