
Transact-SQL(T-SQL)とは何か?
Transact-SQL、略してT-SQLは、マイクロソフトのSQLサーバーで使われている拡張版のSQL言語です。
通常のSQLに加えて、条件分岐や繰り返し処理、エラーハンドリングなどのプログラミング機能が付いています。
そのため、データベースに対してより複雑な操作を行うことが可能です。
要するに、T-SQLはデータベースとやりとりするための言葉そのものであり、データの検索や挿入、更新などをコマンドで指示できます。
さらに、プログラムのように処理の流れを制御できるので、単純なSQL以上のことができるのです。
例えば、条件によって出力を変えたり、複数の処理を一まとめにして効率よく実行したりできます。
これにより、データベース操作をより柔軟に、そして効率的に行えます。
ストアドプロシージャとは?
ストアドプロシージャは、T-SQLで書かれた複数のSQL命令をひとまとめにしたプログラムのかたまりのことです。
名前が付いていて、データベースの中に保存されています。
たとえば「売上を計算して、結果を返す処理」をストアドプロシージャとして保存すれば、
毎回同じ処理を書く必要がなく、必要なときに呼び出すだけで実行できます。
これにより作業の効率がアップし、ミスも減ります。
また、ストアドプロシージャは一度コンパイルされるので、実行も速いメリットがあります。
複雑な処理をまとめて安全に実行したいときに役立ちます。
Transact-SQLとストアドプロシージャの違いを表で比較
項目 | Transact-SQL (T-SQL) | ストアドプロシージャ |
---|---|---|
定義 | SQLサーバーで使われる拡張SQL言語 | T-SQLで書かれたプログラムのかたまり |
役割 | データベース操作のための言語 | 複数の命令をまとめて実行できる保存されたプログラム |
保存場所 | 特に保存しない(クエリとして扱う) | データベース内に保存される |
実行 | リアルタイムでSQL文を実行 | 名前を呼び出して実行 |
メリット | 細かい操作や動的な命令が書ける | 再利用性、実行速度の向上、保守性が高い |
まとめ:使い分けるポイントとは?
Transact-SQLはSQL操作のベースとなる言語であり、基本的なSQL文や複雑な処理も書けます。
一方で、ストアドプロシージャはそのT-SQLで書かれた処理を一つにまとめて保存し、何度も使えるようにしたものです。
小規模な処理や単純なSQL文は直接T-SQLを使えばOKですが、
複雑な処理を繰り返すならストアドプロシージャにまとめるのが効率的です。
わかりやすく言えば、T-SQLは言語そのもので、ストアドプロシージャはその言語を使って作る保存済みのレシピのようなものです。
目的や状況に応じて使い分けてみてくださいね。
ストアドプロシージャは、プログラムの一種ですが、実はデータベースの中で直接動作するところが面白いポイントです。普通のプログラムは外部で動いてからデータベースに命令を送りますが、ストアドプロシージャは『データベースの中に住んでいるプログラム』みたいなもの。これにより処理が速くなり、ネットワークの負担も減ります。ちょっと不思議な感じがしませんか?
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