
ER図とは?基本と目的をわかりやすく解説
ER図(エンティティ・リレーションシップ図)は、データベース設計でよく使われる図で、データの構造や関係性を表すためのものです。エンティティ(データの対象となるもの)とリレーションシップ(それらの関係)を示し、テーブルやカラムがどう繋がっているかを視覚的に理解しやすくします。
例えば、中学生のクラブ活動のメンバー情報を考えた場合、「部員」「顧問」「部活動」の3つのエンティティがあって、それぞれの関係を線で結びます。これにより、どの部員がどの部活動に所属し、顧問は誰かが一目でわかるようになります。
主にデータベースを作る段階で利用され、プログラムの動きではなく、必要なデータを整理することに重点を置いています。
UML図とは?ソフトウェア設計に欠かせない図の特徴
一方、UML図(統一モデリング言語図)はソフトウェア全体を設計・説明するための図で、プログラムの動きや構造を示す多種多様な図の集合体です。クラス図、シーケンス図、ユースケース図など、用途に応じて使い分けます。
たとえば、ゲームの開発では「キャラクター」「武器」「アイテム」などのクラス図で関係性を示し、シーケンス図でキャラクターがどのように攻撃するかの流れを表現します。
このようにUML図はソフトウェアの設計や動作の全体像をわかりやすくまとめるのに適しており、システム開発のあらゆる場面で使われます。
ER図とUML図の違いを表にまとめて比較!
ER図とUML図はどちらも「図」を使ってシステムを表しますが、目的や使い方に大きな違いがあります。
以下の表で比べてみましょう。
まとめ:用途に合わせてER図とUML図を使い分けよう
ER図はデータベース設計のための専門的な図で、データの関係性に特化しています。一方、UML図はソフトウェア全体の設計を多角的に表現しており、種類も豊富で使い方も多様です。
プログラムを書く前にデータの構造に集中したいならER図を、システムの動きやクラスの設計を考えたいならUML図を選ぶのがおすすめです。どちらも理解しておくことで、ソフトウェア開発やデータベース管理がずっとスムーズになりますよ。
ER図の『エンティティ』って聞くと少し堅苦しいですが、意外と身近な考え方なんです。例えば中学校のクラスにいる生徒1人1人や、部活のチームがエンティティ。これらはデータベースでは『物』や『情報の単位』として扱われます。そして、そのエンティティ同士の関係がリレーションシップです。
日常の中にもこんな関係性がたくさんあるので、ER図を学ぶことは、情報の整理や表現の力を鍛える良いトレーニングでもあります。中学生のみんなも、身近なものを思い浮かべて作ってみると面白いですよ!