
スピード持久力と筋持久力とは何か?その基本を理解しよう
スポーツや運動をする際に、よく耳にするスピード持久力と筋持久力という言葉。どちらも『持久力』という言葉が入っていますが、実はまったく異なる意味を持っています。
スピード持久力は、速いスピードを長く維持する能力のことを指します。たとえば、短距離走やサッカーのダッシュなど、速いスピードで長時間動き続ける力がスピード持久力です。
一方で、筋持久力とは、筋肉が疲れずに力を発揮し続ける能力です。例えば、腕立て伏せを何回も繰り返したり、重たい荷物を持ち続ける力のこと。
このように両者は似ているようで、実際には運動の目的や使う筋肉の使い方に大きな違いがあります。
スピード持久力と筋持久力の違いを表で比較してみよう
それでは具体的にスピード持久力と筋持久力の違いを簡単な表にまとめてみましょう。
ポイント | スピード持久力 | 筋持久力 |
---|---|---|
意味 | 速いスピードで長時間動き続ける能力 | 筋肉が疲れずに力を出し続ける能力 |
主に使う運動 | 短距離走、サッカーのダッシュ、バスケットボールの連続スプリント | 腕立て伏せ、スクワット、重たい荷物の持続 |
主な筋肉の使い方 | 爆発的かつ持続的な収縮 | 緩やかながらも持続的な収縮 |
エネルギーの使い方 | 主に有酸素と無酸素の組み合わせ | 主に有酸素運動が中心 |
この表からわかるように、スピード持久力は瞬発力を持続させる力で、筋持久力は筋肉が疲れずに長く力を発揮し続ける力だと理解できます。
スピード持久力と筋持久力を鍛えるためのポイントとは?
では、この2つの持久力を鍛えるにはどうすればよいのでしょうか?実際の練習方法やポイントを紹介します。
スピード持久力の鍛え方
スピードを持続させるためには、短時間の全力ダッシュを繰り返すトレーニングが効果的です。たとえば、100mダッシュを全力で走った後、十分に休憩をとってまた全力で走るインターバルトレーニングが代表的です。
こうしたトレーニングは、無酸素運動の能力を高めるだけでなく、有酸素能力も鍛え、速いスピードを長く保つ力を育てます。
筋持久力の鍛え方
筋肉が疲れにくくなるためには、軽めの負荷を長時間繰り返すトレーニングが有効です。例えば、腕立て伏せや腹筋運動を限界回数より多めに繰り返すことや、軽い重さのダンベルで高回数のトレーニングが筋持久力向上につながります。
また、筋持久力のトレーニングでは、筋肉に十分な血液を送り込むための有酸素運動も組み合わせると効果的です。
スピード持久力の話をするときに面白いのは、『速い動きをどれだけ続けられるか』という絶妙なバランスの存在です。例えば、短距離走の選手はただ速く走るだけでなく、その速さを数秒~数十秒キープできるかが勝負。だから単に瞬発力を鍛えるだけじゃなくて、有酸素運動で体の基礎体力も上げる必要があるんです。だからスポーツ選手のトレーニングは、速さと持久力を同時に鍛えることが求められているんですよね。