
ネットワークセキュリティとは何か?
ネットワークセキュリティとは、主にコンピューターやスマートフォンなどがインターネットや社内ネットワークに接続するときに生じる危険から守るための技術や対策のことです。
例えば、知らない人が勝手にあなたのWi-Fiに接続して個人情報を盗もうとしたり、ウイルスがネットワークを通じて広がったりするのを防ぐ仕組み全般がこれに当たります。
ネットワークセキュリティは、ネットワークの安全を保ち、データのやり取りが安心して行えることを目的としています。
代表的な方法としては、パスワードの設定、ファイアウォールの設置、不正アクセスの監視などがあげられます。
このように、ネットワークセキュリティはネットワークに特化したセキュリティ対策を指しており、ネットを通じての攻撃や侵入から設備や情報を守る役割を持っています。
情報セキュリティとは何か?
一方で情報セキュリティはもう少し広い概念で、コンピューターだけでなく紙の資料や人の口から漏れる情報も含め、すべての情報を守るために必要な対策を指します。
情報が他人に見られたり、改ざんされたり、失われたりしないようにすることが目的です。
情報セキュリティは、情報の"安全性"を保つために機密性(秘密を守る)、完全性(正確さを保つ)、可用性(必要なときに使える)という3つの大事なポイントを守ります。
例えば、企業の社員だけがアクセスできるようにIDとパスワードを使って管理したり、大切な書類は鍵のかかった場所に保管したりすることが情報セキュリティに当たります。
こうした対策はネットワーク上に限らず、日常生活や社内のあらゆる場面で必要となります。
ネットワークセキュリティと情報セキュリティの違い:表でまとめる
ポイント | ネットワークセキュリティ | 情報セキュリティ |
---|---|---|
対象 | ネットワークや通信経路上の安全 | あらゆる形の情報(デジタルも紙も口頭も) |
範囲 | ネットワーク限定 | 広範囲(物理的環境も含む) |
目的 | 不正アクセスや通信の盗聴防止 | 機密性、完全性、可用性の確保 |
代表的な対策 | ファイアウォール、VPN、暗号化 | アクセス管理、物理的保護、教育啓発 |
まとめ
ネットワークセキュリティは、主にネットワーク上の安全を守ることに特化した仕組みや対策です。一方、情報セキュリティはネットワークを含むもっと幅広い範囲で、すべての情報を保護するための考え方や活動全般を指しています。
ですので、ネットワークセキュリティは情報セキュリティの一部とも言えます。
現代の私たちの生活や仕事はネットワークを使うことが多いので、両方のセキュリティを理解し、バランスよく対策を行うことがとても大切です。
これからは、日々のパソコンやスマホの使い方でも、ネットワークセキュリティと情報セキュリティの違いを意識し、安全に情報を守っていきましょう。
ネットワークセキュリティは、実はみんなが普段何気なく使っているWi-Fiやスマホの通信に密接に関わっています。
例えば、カフェなどの無料Wi-Fiを使うときは、通信が安全かどうか分かりにくいですよね。
そんな時、ネットワークセキュリティの観点から言うと、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)を使うことで自分の通信を暗号化し、他人に内容をのぞき見されるリスクを大きく減らせます。
こうした技術は見えないところで日々私たちの情報を守ってくれているんですよ。
意識してみると、ネットワークセキュリティの重要性がもっと身近に感じられるかもしれませんね!
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