
IDEとSCSIとは何か?基本の説明からスタート!
パソコンのハードディスクを接続する方法にはいくつか種類がありますが、その中でも代表的なのがIDE(Integrated Drive Electronics)とSCSI(Small Computer System Interface)です。
IDEは、主に家庭用パソコンで長く使われてきた接続方式で、ケーブルが簡単で価格もお手頃なことが特徴です。
一方のSCSIは、仕事向けの高性能なパソコンやサーバーでよく使われ、複数の機器をつなげたり、高速なデータ転送ができるのが強みです。
まずはこの2つがどんなものなのか、簡単にイメージしておきましょう。
IDEとSCSIの違いを比較!速度・接続台数・使われ方のポイント
IDEとSCSIの主な違いを表にまとめてみました。
ポイント | IDE | SCSI |
---|---|---|
速度 | 一般的に転送速度は最大133MB/s | 高速で最大640MB/s以上の機種もある |
接続台数 | 1つのケーブルに2台まで | 最大7~15台まで接続可能 |
ケーブルの長さ | 最大約45cmと短い | 最大約1.5mまで長いケーブルが使える |
価格 | 安価で手軽 | 高価で導入コストが高い |
主な利用先 | 一般家庭用パソコン | サーバーや業務用機器 |
このように、IDEはコストを抑えて家庭用パソコンに適した方式であるのに対し、SCSIは高速かつ多機器の接続に向いているため、企業や専門的な用途で使われるケースが多いです。
また、SCSIは独自の制御方式で複雑な装置も扱いやすく、省略できない特殊な機器を一緒につなぎやすいというメリットもあります。
なぜIDEとSCSIは違う接続方法になったの?歴史から見ていこう
IDEとSCSIにはそれぞれ生まれた背景が違います。
IDEは1980年代後半に登場し、ハードディスクとパソコンをつなぐ信号を簡単にしてコストを下げることに成功しました。これにより、一般の家庭でもパソコンを使いやすくなったのです。
一方、SCSIはもっと早く1980年代初めから存在し、もともとはワークステーションや業務用マシン、サーバー向けに多くのデバイスを高速かつ安定して接続するために設計されました。
この歴史の違いが、価格・速度・接続数などの性能差につながっています。
現在はIDEの進化版としてSSD向けのSATA規格が一般的になり、SCSIも高速化して新しいインターフェイスへと進化していますが、基本の違いを知っておくとパソコンの仕組み理解がぐっと深まります。
SCSIって、実はハードディスクだけじゃなくてスキャナーやプリンターなどもつなげる万能接続方式だったんです。だから、多数の機器を一台のパソコンにまとめてつなぎたいときに重宝されていたんですね。中学生のみなさん、例えば家ではゲーム機やDVDプレーヤーって一つずつテレビにつなぎますよね?SCSIはそんな感じでいろんな機械をまとめて高速につなげる、ちょっと特別なケーブルなんですよ!