
リソスフェアと地殻とは何か?それぞれの基本を知ろう
地球の表面や内部にはいくつもの層が重なっていますが、その中でもリソスフェアと地殻はよく耳にする言葉です。まずは、この二つがどんなものかを理解することから始めましょう。
リソスフェアは、地球の表面からマントルの一部まで含む固い岩盤の層を指します。地殻とマントルの上部を合わせたものですね。一方、地殻はリソスフェアの一部で、地球の最も外側の岩石の層だけを指します。言い換えれば、地殻はリソスフェアの上の部分だけということです。
地殻はさらに「大陸地殻」と「海洋地殻」の2種類に分かれており、厚さや組成が異なります。これに対しリソスフェアは地殻とマントル上部を含むため、もっと厚く硬い層となっています。
では、これらの層はどのように違い、どんな役割を持っているのでしょうか?次の章で詳しく説明していきます。
リソスフェアと地殻の違いとは?構造と役割のポイントを比較!
リソスフェアと地殻の違いを理解するには、まず構造の違いに注目しましょう。リソスフェアは、地殻とマントルの上部を合わせた硬い岩石の層で、約100km~200kmの厚さがあります。
一方、地殻はそのうちの最も外側にある層で、厚さは大陸地殻だと約30~70km、海洋地殻は約5~10km程度と薄いです。つまり、リソスフェアは地殻よりもずっと厚く、地球の固い表面を形成しています。
また役割の違いも大切です。地殻は地面や山や海底をつくる部分で、私たちが直接上に立っているところです。リソスフェアはその下にあるマントルの部分も含み、地球のプレート(巨大な岩盤)の単位として動いています。プレートテクトニクスという理論で説明されるこの動きが、地震や火山の原因となります。
まとめると:
- 地殻:地球の最外層、厚さが薄く、私たちの住む土地を形成。
- リソスフェア:地殻とマントルの上部を含む厚い岩石層で、プレートを構成し地球の動きに関係。
特徴 | 地殻 | リソスフェア |
---|---|---|
範囲 | 地球の最外層 | 地殻+マントル上部 |
厚さ | 約5~70km(海洋・大陸で差あり) | 約100~200km |
性質 | 固い岩石 | 固い岩石(地殻+硬いマントル部分) |
役割 | 地表を形成 | 地球のプレートを形成し、動く |
リソスフェアと地殻の話になると、「プレートテクトニクス」を思い浮かべる人も多いでしょう。プレートはリソスフェアで構成され、その動きが地震や火山活動の鍵を握っています。
でも面白いのは、地殻は薄いながらも私たちの生活の基盤となっていること。つまり、地下深くの硬いリソスフェアが動くことで、私たちが歩く地面が揺れたり、山ができたりするのです。
だから、リソスフェアの動きを理解すると、地震のメカニズムが少しずつ見えてきます。地殻とリソスフェアは、地球の動く舞台とその表面の土台という関係で、切っても切れない仲間関係なんですね。
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