
データリンク層とは何か?
データリンク層は、コンピュータネットワークの中で2番目の層にあたります。
この層の主な役割は、同じネットワーク内の隣接した機器どうしがデータを正確に送受信できるようにすることです。
例えば、パソコンからルーターにデータを送るとき、この層が働いています。
データリンク層はエラー検出や修正、データのフレーム化(データをまとまりに分けること)を担当し、物理的なケーブルや無線を通じてデータを伝えます。
簡単に言うと、データリンク層は「隣のコンピュータに間違いなくデータを届けるためのルール」を作っている層です。
具体的な技術にはイーサネットやWi-Fiなどが含まれます。
この層ではMACアドレスという機器固有の番号を使って通信相手を見分けています。
トランスポート層とは何か?
一方、トランスポート層はネットワークの4番目の層で、主に通信先のアプリケーション同士が正確にデータをやりとりできるように調整する役割があります。
例えば、ウェブサイトを見たりメールを送ったりするとき、トランスポート層がデータを細かく分けたり、相手がちゃんと受け取ったか確認したりします。
代表的なプロトコルにはTCP(信頼性の高い通信を行う)とUDP(速さ重視で多少のミスを許容する)があります。
この層は、エンドツーエンドの通信を管理し、データの順序や抜け・重複をチェックして正常に情報を伝えます。
つまりトランスポート層は、「送信者と受信者のアプリがスムーズに会話できるようにする」ためのルールや仕組みを担っています。
データリンク層とトランスポート層の違いを比較表で理解しよう
特徴 | データリンク層 | トランスポート層 |
---|---|---|
層の位置 | ネットワークの第2層 | ネットワークの第4層 |
主な役割 | 隣接ノード間のデータ転送とエラー検出 | 端末間の信頼性のあるデータ伝達と通信管理 |
使用するアドレス | MACアドレス(機器固有の番号) | ポート番号(アプリケーションを識別) |
代表的なプロトコル | イーサネット、Wi-Fi | TCP、UDP |
エラー処理 | エラー検出と一部訂正 | 再送制御や順序制御などの高度なエラー処理 |
まとめ:ネットワークの基本を知ってより理解を深めよう
データリンク層とトランスポート層は役割も扱う範囲もまったく違いますが、どちらもネットワーク通信には欠かせない重要な層です。
データリンク層は「近くの機械どうしが正しくデータを渡す」ことを保証し、トランスポート層は「遠くの相手先アプリケーションどうしの通信を確実にする」ことを担当します。
この違いをしっかり押さえると、ネットワークのしくみがより身近に理解でき、トラブルが起きたときに原因を考えやすくなります。
ぜひこの記事を参考に、ネットワークの基本を楽しく学んでみてください!
トランスポート層の代表的なプロトコルであるTCPは、通信の信頼性を確保するためにすごく工夫されています。たとえば、データを細かく分割して送って、受信側がそれを全部受け取ったことを送信側に返事します。この仕組みで、もしデータが途中でなくなったりしたら再送が起きて、間違いなくデータが伝わるようになっています。これはまるで友達と手紙のやり取りで、届いたか返事をもらってから次の話を書くイメージで、とっても丁寧なんです。
また、TCPは送受信の速度も調整してくれるので、通信が混雑しているときでも無理なく情報をやりとりできるようにしているんですよ。こんな細かい気配りがあるから、インターネットで動画を見たりゲームをしたりするときにスムーズに楽しめるんですね。
こういうトランスポート層の仕組みは、実は私たちが普段あまり気づかないけど、とっても大切なネットの裏側の秘密なんです。
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