
HTTPとWebSocketとは?基本の仕組みを知ろう
まず、HTTP(エイチティーティーピー)とWebSocket(ウェブソケット)が何かを理解することが大切です。HTTPは、ウェブサイトを見るときに使われる通信方法で、サーバーに情報をもらいにいく“お使い”のようなものです。ユーザーのパソコンやスマホがリクエスト(お願い)をサーバーに送り、サーバーがそれに応じてデータを返します。
一方、WebSocketは、インターネット上で双方向にすばやくデータをやり取りするための仕組みです。ゲームのチャットや、リアルタイムのニュース速報など、サーバーからもユーザーへすぐに情報を届けたい場面で使われます。
この2つは「どちらもインターネットで使われる通信の方法」ですが、その特徴や使い方には大きな違いがあります。
HTTPとWebSocketの具体的な違いとは?表でわかりやすく比較
HTTPとWebSocketの大きな違いを整理した表をご紹介します。
項目 | HTTP | WebSocket |
---|---|---|
通信の方向 | クライアント(ユーザー)からサーバへ一方的にリクエストし、サーバは応答のみ | クライアントとサーバ間で双方向にリアルタイム通信 |
接続状態 | リクエストごとに接続し、通信が終わると切断 | 一度接続を確立すると継続的に接続状態を保つ |
通信の効率 | 送信ごとにヘッダー情報を含むためやや重い | ヘッダーのやり取りは最初だけで、その後は軽量なデータ交換のみ |
利用シーン | ウェブページの読み込み、フォーム送信などの一般的な通信 | チャット、ゲーム、リアルタイム通知など即時性が必要な通信 |
通信方式 | リクエスト/レスポンス方式 | フル・デュプレックス通信(双方向同時通信可能) |
このように、HTTPは主に“お願いして返してもらう”通信、一方でWebSocketは“つながりっぱなしで自由に情報を交換する”通信です。用途に応じて向き不向きがあります。
HTTPとWebSocketの使い分けは?メリットとデメリットから考える
HTTPのメリットは仕組みがシンプルで、多くのウェブサービスの中心にあることです。
誰でも使いやすく、セキュリティ対策も整っています。
しかし、リクエストごとに接続し直すため、大量のリアルタイム通信には向きません。
WebSocketのメリットは、リアルタイムで素早く情報をやり取りできる点です。
ゲームのオンライン対戦や株価の変動など、即時反応が求められるシーンで力を発揮します。
その反面、常に接続を保つためサーバーの負担が増えたり、設定がやや複雑だったりします。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、用途に応じて正しく使い分けることがポイントです。たとえば、ブログの閲覧にはHTTP、チャットアプリにはWebSocketが適しています。
まとめ:HTTPとWebSocketを使いこなそう
今回ご紹介したように、HTTPとWebSocketは通信のしくみとして大きく違いがあります。
HTTPはリクエストとレスポンスの繰り返し、WebSocketは常に接続を保つ双方向の通信です。
使う場面に合わせて、この仕組みの違いを理解することで、ウェブサービスの設計や利用がもっと便利になります。
これからのネットの世界を楽しむためにも、ぜひHTTPとWebSocketの特徴を覚えておきましょう!
WebSocketの双方向通信は、ゲームやチャットで特に役立ちますが、意外に知られていないのが接続の“持続性”です。普通のHTTPはデータを送るたび新しく通信しますが、WebSocketは一度つながるとそのまま接続を保ち続けるんです。これにより、すぐに反応できるリアルタイム性が生まれます。でも、ずっとつながっているということは、サーバーの負担が増えるというデメリットも。だから適材適所で使い分けることが大切ですよ。