
寄り成りと成行って何?株取引の基本用語を解説
株取引を始めるとき、よく聞く言葉に「寄り成り」と「成行」があります。この2つの言葉は似ているようで、実は違う意味を持っています。今回は、株取引初心者でも簡単に理解できるように、「寄り成り」と「成行」の違いを詳しく説明します。
まずは単語の意味から見ていきましょう。「成行(なりゆき)」は、値段を指定せずに注文を出す方法のことです。市場の今の価格で注文を成立させたいときに使います。
一方、「寄り成り(よりなり)」は、株式市場の取引開始時(寄り付き)に成行注文を出すことを指します。つまり、成行注文のうち、市場の始まりに注文を出す特別なタイミングの呼び方です。
このように、「成行」は注文方法、「寄り成り」は注文のタイミングを表す言葉であることがわかります。
寄り成りと成行の大きな違いとは?
「寄り成り」と「成行」はよく混同されますが、実は使い方が違います。寄り成りは成行注文の中でも特に取引開始時に注文を出す方法です。これに対して、成行注文は取引時間中いつでも出すことができ、約定価格は注文時の市場価格に左右されます。
例えば、寄り成り注文をすると、「寄り付き」と呼ばれる市場が始まる瞬間の価格で売買が成立するため、始まりの価格での取引が保証される点が特徴です。
一方、成行注文の場合は、注文を出した時点での市場価格ですぐに注文が成立しますが、市場の状況によっては思ったより価格が変動してしまうこともあります。
つまり、寄り成りは時間が決まった成行注文と考えられ、成行は売買のタイミングを選ばない注文方法と言えます。
特徴 | 寄り成り | 成行 |
---|---|---|
注文方法 | 成行注文 | 成行注文 |
注文のタイミング | 取引開始時(寄り付き) | 市場が開いている間いつでも可能 |
約定価格 | 寄り付き価格で約定 | 注文後の時価で約定 |
価格の安定性 | 始まりの価格に固定 | 価格変動リスクあり |
寄り成りと成行を使い分ける場面
では、どんなときに二つの注文方法を使い分ければよいのでしょうか?
寄り成りは、市場の始まりの価格で確実に取引を成立させたいときに使います。例えば、株価が大きく変動しそうなときや、材料発表の直後など、市場が活発になるタイミングで使うと効果的です。
一方、成行は、すぐに取引を成立させたいときや、価格よりも取引のスピードを優先したいときに向いています。また、売買のタイミングを自由に選べるため、日中の価格を見てから注文したいときに便利です。
それぞれの特徴を理解して、状況に応じて「寄り成り」と「成行」を上手に使い分けることが大切です。
まとめ
- 寄り成り:取引開始時の成行注文。始まりの価格で約定。
- 成行:値段指定なしの即時注文。市場価格で約定。
- 寄り成りは始まりの価格確定に使い、成行はスピード重視に使う。
株取引でよく使われる「成行注文」は、値段を指定せずに注文をする方法ですが、実はこの注文方法には subtly な面白さがあるんです。成行は「すぐに売買を成立させる」というスピード重視の注文ですが、市場が動いていると価格が急変することもあります。だからこそ、経験豊富なトレーダーは、成行注文を使うときのタイミングを慎重に見極めています。特に、相場の急変期には成行が意外とリスクになることもあるので、注文前にはしっかり相場を確認することが大切ですね。
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