
蹴上げと蹴込みとは?基本の意味を理解しよう
階段を上がるとき、私たちは普段「蹴上げ(けあげ)」や「蹴込み(けこみ)」という言葉を聞くことがあります。
この二つは階段に関わる用語ですが、実はそれぞれ意味が違うのです。蹴上げとは、階段の一段ごとの垂直の高さのことを指します。つまり、足を上げる高さのことですね。
一方、蹴込みは、階段の垂直面、つまり段の前面の板のことを意味します。階段の横から見ると見える部分です。
どちらも階段の設計や施工では重要なポイントとなります。正しい場所や意味を理解することは、安全な階段づくりに欠かせません。
蹴上げと蹴込みの違いを詳しく解説!特徴と役割を比べてみよう
まず、蹴上げは段の高さです。例えば、階段1段の高さが20センチなら、この20センチが蹴上げの値。
この数字が高すぎたり低すぎたりすると、階段を登るときに疲れやすかったり、転倒の危険が増えたりします。
住宅や公共施設では、蹴上げの高さは法律や基準で定められていて、一般的には15~20センチ程度が安全で快適とされています。
次に、蹴込みは段の垂直面の板で、ここがしっかりしていないと見た目が悪くなったり、埃が溜まったりします。
また、蹴込み板が無いオープンな階段もありますが、この場合はつま先が階段の隙間に入りやすくなるので注意が必要です。
つまり、蹴上げは階段の高さの数値部分、蹴込みは見た目や安全に関わる部分の名称と言えます。両方を正しく理解して快適な階段にしましょう。
蹴上げと蹴込みのポイントまとめ表
用語 | 意味 | 役割 | 注意点 |
---|---|---|---|
蹴上げ(けあげ) | 階段1段の垂直の高さ | 足を上げる高さで歩きやすさに影響 | 高すぎると登りにくく、低すぎると疲れやすい |
蹴込み(けこみ) | 階段の垂直面の板部分 | 見た目を美しくし、安全に段を区切る役割 | 無いとすき間に足が入りやすい |
まとめ:蹴上げと蹴込みを知って安全で快適な階段を作ろう
今回は階段の基本用語「蹴上げ」と「蹴込み」の違いについて解説しました。
蹴上げは階段の高さいわば“段の高さ”で、歩きやすさや安全性に直結します。
蹴込みは段の垂直な前面の板で、見た目や構造の安全に関わります。
両方の役割と違いを理解していれば、階段設計やDIY、建築の話をするときに困りません。
安全で快適な階段づくりのためにぜひ覚えておきましょう!
ところで蹴込みについてですが、実はこの部分がない階段もよくあります。オープン階段と呼ばれ、蹴込み板をなくすことで見た目がすっきりし、部屋が広く感じられる効果があります。
でも、小さい子供やお年寄りが階段を上り下りするときには、蹴込みがないことで足が隙間に入ってしまい転倒の危険も増すんです。
だから安全を考えると、蹴込みはやっぱりある程度必要な部品なんですよね。
こんな風に見た目のデザインと安全性のバランスを取るのも、階段設計の面白さの一つです。
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