grpcとhttpsの違いを徹底解説！実務で押さえるべき3つのポイント

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grpcとhttpsの違いを正しく理解するための前提

gRPCはRPCのフレームワークで、サービス間の呼び出しを定義したインターフェイスを使ってネットワーク越しに関数を呼ぶことを可能にします。従来のHTTP RESTとは発想が異なり、“リソース指向”ではなく“操作を呼ぶ”設計を基本としています。gRPCは公開APIよりも、社内やマイクロサービス間の通信を想定して作られており、
実行時にはバイナリプロトコル（通常はProtocol Buffers）を使ってメッセージをシリアライズします。これにより通信量を削減し高速な処理を実現します。さらに重要なのは、gRPCがHTTP/2を主要な伝送路として利用する点です。HTTP/2は複数のリクエストを同時に処理できるストリームを提供し、遅延を減らすことができます。
このような特徴の組み合わせが、マイクロサービスや分散システムで高頻度の呼び出しを安定させ、全体のパフォーマンス向上につながります。

一方でHTTPSはHTTPの通信をTLSで保護する仕組みで、ウェブ上のAPIの標準的な形を作ります。HTTP/2の採用状況にもよりますが、HTTPSは基本的に“ウェブの安全な窓口”として機能します。
gRPCを運用する際、通信の安全性はTLSで確保され認証は証明書ベースで行われます。ただしHTTPSとgRPCは同じ技術の上に成り立つものですが、役割が違う点を理解することが大切です。HTTPSは主に「ウェブリクエストの安全な運用」を目的としており、
一方のgRPCは「サービス間のリモート呼び出し」を高効率で実装するための枠組みです。

比較項目	grpc	https/HTTP
基本目的	RPC通信のフレームワーク	Web通信の安全な運用
伝送プロトコル	HTTP/2ベース、バイナリフレーム	HTTP/1.xまたは2.xをTLSで保護
データフォーマット	Protocol Buffersなどバイナリ	JSONやXMLなどのテキスト
特徴	ストリーミング、双方向通信が得意	リクエスト/レスポンスが中心

実務における使い分けと誤解の整理

実務では、APIの利用者が内部の実装を気にする必要があるかどうかが分かれ道です。
社内のマイクロサービス間の通信で高いパフォーマンスと型安全性、ストリーミングが求められる場合はgRPCを選ぶのが有利です。
一方で公開APIや外部パートナーとの連携、ブラウザベースのアプリケーションを前提にする場合はREST/HTTPSの方が互換性とツールエコシステムが豊富です。
セキュリティ面ではTLSでの暗号化は両方共通ですが、認証・認可の設計は用途に応じて異なる点に注意してください。
また、プロキシやゲートウェイの対応状況も重要です。HTTPSは多くのAPIゲートウェイが標準的に対応しますが、gRPCは一部の古いプロキシで問題が起きやすい場面もあります。

ピックアップ解説

ある日、友人とカフェでHTTP/2の話をしていた。HTTP/2はヘッダの圧縮と二重ストリームという機能で、同時に複数のリクエストを送れるのが特徴だ。私は「この並列性のおかげで、同じ回線でも待ち時間をぐっと減らせるんだよ」と語ると、友人は「でも安全性はどうなの？」と聞いてきた。私は「TLSが土台だから、通信内容は第三者に読まれない。けれど設計の目的が違うので、使い分けが必要だ」と答える。こうした雑談を通じて、技術の“仕組み”と“現場の運用”は別物だと実感でき、学習がより深まる。

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