
固定資産とは何か?基本からわかりやすく解説
お金の話や会社の会計でよく聞く言葉に「固定資産」があります。これは、会社や個人が長い期間使用するために持っている物や権利のことを指します。例えば、土地や建物、機械や車などがこれにあたります。
固定資産は一度購入すると、すぐに使い切ってしまう消耗品とは違い、何年も使い続けるものです。だから、その価値は時間の経過とともに少しずつ減っていくと考えます。
重要なのは「固定資産」は物理的なものだけでなく、土地の利用権や特許権などの無形のものも含まれる場合があることです。そのため管理や会計上の処理がやや複雑になることもあります。
まとめると、固定資産は会社などが長期間使う目的で持つ大きな資産のことで、その性質上経済的に価値が徐々に変化していきます。
減価償却資産って何?固定資産との関係性を理解しよう
では、「減価償却資産」とは何でしょうか?これは固定資産のうち、時間とともに価値が減少していくものを指します。簡単に言うと、建物や機械のように使うたびに少しずつ価値が減っていく物です。
例えば、10年使える機械があったとします。この場合、毎年少しずつその機械の価値を会計上減らしていく必要があります。それが「減価償却」です。
減価償却は、資産の購入費用を一度に経費にせず、使った分だけを段階的に費用とする制度です。会計や税金の計算で重要な役割を果たしています。
このため『減価償却資産』は固定資産の中でも、時間経過で価値が目に見えて減っていくものを指すと覚えておくとわかりやすいです。
固定資産と減価償却資産の主な違いを表で比較
ここで、固定資産と減価償却資産の違いを表にまとめてみましょう。
ポイント | 固定資産 | 減価償却資産 |
---|---|---|
定義 | 長期間使う目的で所有する資産全般 | 固定資産のうち価値が時間と共に減少する資産 |
例 | 土地、建物、機械、車、特許権など | 建物、機械、車など(ただし土地は通常減価償却しない) |
減価償却 | 必要な場合と不要な場合がある | 必ず減価償却計算が必要 |
価値の変化 | 価値が変わらないものもある(例:土地) | 価値が使用や時間と共に減少する |
このように、減価償却資産は固定資産の一部ですが、特に価値の減少が認められる資産に限定されます。
そのため減価償却資産は固定資産の中で経費計上に影響を与える重要な存在です。
減価償却資産という言葉はちょっと難しく感じられますが、その仕組みは意外と面白いんですよ。例えば新しい機械を買った時に、すぐに全部を経費にできず、何年かかけて少しずつ費用として計算するんです。こうすることで、収益が安定した状態で経営を続けやすくなります。この方法を使わないと、大きな買い物をした年だけ赤字になったり黒字になったりしてしまうので、会社経営にはとても大切なルールなんですね。ちょっとした経理のテクニックですが、会社の数字がぐっと見やすくなるポイントです。
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