
竪樋と雨樋の基本的な違いとは?
住宅や建物の外観でよく見かける「竪樋(たてとい)」と「雨樋(あまとい)」。日常生活ではあまり深く意識しないかもしれませんが、実はそれぞれ住まいの雨水対策において重要な役割を持っています。
まず、雨樋とは、屋根に降った雨水を集めて安全に地面に流すための設備の総称です。その中で「竪樋」とは、雨水を屋根から集めた雨樋(横樋)から地面へ導くための縦方向のパイプのことを指します。つまり、雨樋は大きな意味での装置全体、竪樋はその中の一部分です。
この違いを理解すると、建物のどこにどんな役割を持った部分があるのかをイメージしやすくなります。
具体的には、屋根の端に沿って水平に設置されているパイプを「軒樋(のきとい)」と呼び、集めた雨水を下に流す役目の縦パイプが「竪樋」です。
つまり、雨樋=軒樋+竪樋という関係と覚えると分かりやすいでしょう。
竪樋と雨樋の役割と特徴の違い
実際に建物の雨樋に触れてみると、その機能面での違いが見えてきます。
まず雨樋全体は、屋根に降った雨水を受け止め、流れをコントロールし、建物の基礎や壁を水害から守る重要な装置です。軒樋で水平に雨水を集め、竪樋で垂直に地面へ排水。
竪樋は長いパイプで、建物の壁に沿って設置されており、雨水を速やかに排出できるように設計されています。また、竪樋の形や素材は素材や建物のデザインによって異なりますが、耐久性と水をスムーズに流す性能が求められます。
雨樋の中でも軒樋が詰まったり壊れたりすると雨漏りの原因に、竪樋が詰まると水が屋根から流れ落ちてしまい、外壁の汚れや基礎の劣化につながることもあります。このため、両者の役割を理解し、定期的に手入れを行うことが大切です。
竪樋と雨樋の違いをわかりやすくまとめた表
項目 | 雨樋(あまとい) | 竪樋(たてとい) |
---|---|---|
意味 | 屋根の雨水を集めて排水する装置の総称 | 雨樋の中の縦に流すパイプ部分 |
設置場所 | 屋根の周囲、主に軒先部分 | 建物の壁沿いの縦方向 |
役割 | 屋根の雨水を集めて流す | 集めた雨水を地面まで導く |
形状 | 主に水平の溝状(軒樋)と垂直パイプ(竪樋)がある | 細長い縦方向のパイプ |
手入れのポイント | 枯葉やごみの除去、破損の確認 | 詰まりや破損のチェックが重要 |
このように、雨樋は建物の雨水管理に欠かせない設備であり、竪樋はその中でも重要なパーツです。
それぞれの違いを正しく理解し、定期的なメンテナンスを行うことが長持ちの秘訣といえるでしょう。
竪樋は雨樋の中でも縦に雨水を流すためのパイプで、見た目は細長い棒状です。でもただの雨水の通り道と思われがちですが、実は竪樋が詰まるだけで家の外壁が水浸しになったり、基礎が傷んだりするリスクがあります。だから意外と大事!みんなが意識しづらい部分だからこそ、メンテナンスをこまめにしておくと安心ですよ。家の溝掃除の時にぜひチェックしてみてくださいね。雨樋全体の中の小さな部分ですが家にとってはなくてはならない存在です。
前の記事: « 屋根裏と赤い屋根の大きなお家の違いをわかりやすく解説!
次の記事: 垂木と母屋の違いとは?初心者でもわかる屋根構造の基本解説 »