
サチュレーションと彩度とは何か?基本を理解しよう
色を話すときによく出てくる言葉がサチュレーションと彩度です。どちらも色の鮮やかさを表す言葉ですが、実は意味や使い方が少し違います。
まず、彩度は一般的に色の鮮やかさや濃さを指します。例えば、赤い花を見たとき、その赤色が強く鮮やかなほど彩度が高いと言えます。日常の日本語でも「彩りが豊か」という表現で色の鮮やかさを表しますね。
一方のサチュレーションは、色を数値的に表すカラーモデルの1つの要素で、色の鮮やかさ、純度を示します。色のRGB(赤・緑・青)やHSL(色相・彩度・明度)のモデルで表現され、色の純度が高いとき(グレーや白が混ざっていないとき)、サチュレーションは高くなります。
つまり、彩度は私たちの目で感じる色の鮮やかさ、サチュレーションは色の純度という数値的な意味合いが強い用語です。
実際の使い方の違いとわかりやすい例
では、実際の使い方でどう違うのでしょうか?
例えば、写真編集ソフトなどでは「サチュレーション」の調整と書かれていることがよくあります。これは画像の中の色の純度を変えて、より鮮やかに見せるための機能です。
一方、一般的に日本語の日常会話で「彩度が高い」と言うときは、単に色の鮮やかさを話しています。
まとめると、サチュレーションは専門用語や数値の意味合いが強く、彩度は色の感じ方や表現として使われることが多いと言えます。
表にすると、次のような違いになります。
用語 | 意味 | 使われる場面 |
---|---|---|
彩度 | 色の鮮やかさ・濃さ | 日常会話、芸術、デザインの感覚的表現 |
サチュレーション | 色の純度(数値的な鮮やかさの強さ) | 写真編集、カラーモデル、技術的説明 |
「サチュレーション」は色の純度を表す言葉ですが、実は色を表現するときにとても重要な概念です。例えば、白や黒に近いとサチュレーションは低く、色がぼやけてしまいます。面白いのは、同じ色合いでもサチュレーションが違うと全く違う印象になること。
例えば、薄い水彩画の色はサチュレーションが低めで優しいイメージ。一方、サイケデリックな鮮やかな色はサチュレーションが高く、エネルギッシュな感じがします。
つまり、サチュレーションを変えるだけで絵や写真の印象がガラッと変わるんですよ。
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