
ER図とは何か?基本のポイントを押さえよう
ER図(エンティティ・リレーションシップ図)は、データベースの設計で使われる図です。
簡単に言うと、ER図は「どんなデータがあって、そのデータ同士がどう関係しているのか」を視覚的に表すものです。
ER図のメインは「エンティティ(実体)」と呼ばれるデータのかたまり、そして「リレーションシップ(関係)」です。例えば、「学生」「講義」「成績」などはエンティティ。それぞれのエンティティがどう関連しているかを表すのがリレーションシップです。
これによって、データベースの構造を直感的に理解しやすくなります。
ER図は主にデータの項目や構造に注目し、どのようにデータが整理されているかを把握するために使われます。
クラス図とは何か?ソフトウェア設計での役割
一方、クラス図はソフトウェア開発でよく使われます。
クラス図はオブジェクト指向プログラミングの設計図のようなもので、「クラス」と呼ばれるものの中身や関係性を表現します。
クラスの中には属性(データの性質)やメソッド(できること・ふるまい)が記載されます。例えば、「犬」というクラスには「名前」や「年齢」という属性と、「吠える」「歩く」というメソッドがあると表現します。
クラス図を使うことで、プログラム内でのデータの構造や動きを整理しやすくなります。
クラス図はシステムがどのように動くのか、何を持っていてどんなことができるかを設計したい時に便利です。
ER図とクラス図の違いを表で比較
ここまででER図とクラス図の特徴がわかりましたが、違いをわかりやすくまとめた表をご覧ください。
まとめ:ER図とクラス図は用途と注目するポイントが違う
ER図とクラス図は一見似ているようで、用途や見ているポイントが異なります。
ER図は「データの種類や関係」をわかりやすくまとめてデータベースを作るために使います。
一方クラス図は「システムで使うオブジェクトの性質や動き」を設計し、プログラムを作りやすくするためのものです。
どちらも設計のための図ですが、ER図はデータベース中心、クラス図はプログラム中心で考えるとわかりやすいでしょう。
これからソフトやデータベース設計を学ぶ人は、それぞれの特徴を押さえて使用場面を理解することが大事です。
クラス図の"メソッド"っていうのは、普通のデータの設計では見かけません。
これがあることで、クラス図は"ただのデータ"じゃなくて、『データができること』も一緒に表現できるんです。
例えば、『犬』クラスなら『吠える』『歩く』の動作をメソッドで書き込むんですよ。
だからクラス図はプログラムの動きを設計するのにピッタリなんです。
これはER図にはない面白い特徴ですね。
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