
ボウリングの表面加工って何?基本をわかりやすく解説
ボウリングのボールには表面加工という仕上げが施されており、これがスコアに大きく影響します。表面加工とは、ボールの表面を研磨したりザラザラにしたりする処理のことです。
なぜ表面加工が重要かというと、ボールの表面の状態によってレーンのオイルへの食いつきが変わり、曲がりやすさやコントロールに影響を与えます。簡単に言うと、表面のツルツル感やザラザラ感でボールの動きが変わるのです。
大きく分けると、表面加工には「ポリッシュ(磨き)」と「サンド(サンディング)」があり、それぞれ特徴と使いやすさが違います。初心者から上級者まで、自分の投げ方やレーン状況に合わせて選ぶことが大切です。
ポリッシュ加工とサンド加工の違いと特徴
ポリッシュ加工は、表面をツルツルに磨き上げた状態です。ツヤがあり滑らかなので、オイルの上をすべりやすく、転がりが良くなります。
反面、オイルのかかった部分では曲がりが少なくなるため、レーンの奥でしっかり曲がらせたい時は不向きと言えます。
一方、サンド加工は表面を細かい紙やパッドで削って、少しザラザラに仕上げたものです。このザラザラがレーンのオイルに食いつきやすくなり、曲がりやすくなります。
しかし、オイルが少ないコンディションで使うと、逆に曲がりすぎてしまうこともあるため、場面に応じた使い分けが必要です。
以下の表にポリッシュとサンドの違いをまとめました。
レーン上で転がりが良い
曲がりが足りない場合がある
曲がりが出やすい
ボウリングの表面加工で特に興味深いのは、「サンド加工」の細かさです。実はサンドの粒子の細かさを変えることで、かなり微妙にボールの動きが変わります。
例えば、数千番から数百番まで紙やすりの目の細かさを調節します。粒子が粗いほうがざらつきが強く、よりよくオイルに食いつくためボールはよく曲がります。逆に細かい粒子だと滑りやすくなり、曲がりは穏やかになります。
このように、単にサンド加工といってもその粒度でかなり性格が変わるので、多くのプロや上級者は自分の投げ方やレーン状態に合わせて粒度までこだわって表面を作っています。ちょっとした違いですが、ボウリングでのスコアアップに直結する奥深い部分ですね。