
バーンアウトと燃え尽き症候群の基本的な違いとは?
みなさんは「バーンアウト」と「燃え尽き症候群」という言葉を聞いたことがありますか?どちらも、仕事や勉強などが原因で心や体が疲れてしまう状態を指しますが、実は少しだけ意味が違います。
まずは「バーンアウト」について説明しましょう。バーンアウトは英語の "burnout" から来ていて、もともと職場でのストレスが原因で起こる心身の疲労状態を指します。例えば、仕事を頑張り過ぎて気持ちがすり減ってしまうイメージです。
一方で「燃え尽き症候群」は、日本語で言うとバーンアウト症候群とほぼ同じ意味ですが、少しだけ焦点が違います。燃え尽き症候群は元気ややる気が完全に消えてしまい、まるで燃え切ったろうそくのように残り火もない状態を指します。
この2つは似ているので、混同されることも多いですが、バーンアウトはどちらかと言うと段階的に疲れがたまってしまう状態で、燃え尽き症候群はその結果としてやる気が完全にゼロになる状態と理解するとわかりやすいです。
バーンアウトと燃え尽き症候群の原因と症状の違い
バーンアウトも燃え尽き症候群も、主な原因は仕事や勉強、家庭のストレスです。特に長期間にわたりプレッシャーを感じ続けることで心身が限界に達してしまうのが共通点です。
しかし、原因の細かい部分や症状には違いがあります。
- バーンアウトの原因:過剰な労働時間や責任の重さ、評価への不安などが積み重なり、徐々に疲労が蓄積。
- 燃え尽き症候群の原因:バーンアウトの状態が進み、完全にやる気がなくなり自分を責めたり無気力になること。
そして症状ですが、バーンアウトの場合はイライラや疲労感、集中力の低下などがあります。燃え尽き症候群になると、うつ病に近い状態になり、気分の落ち込みや意欲の消失が強く現れます。
下の表で違いをまとめてみましょう。
特徴 | バーンアウト | 燃え尽き症候群 |
---|---|---|
主な原因 | 長期間のストレスと過労 | バーンアウトの進行による深刻な無気力 |
症状 | 疲労感、イライラ、集中力低下 | 強い無気力、抑うつ感、自己否定 |
進行 | 段階的に悪化 | 一気にやる気を失う |
治療 | 休息やストレス管理 | 専門医による治療やカウンセリング |
ところで「バーンアウト」という言葉は、英語の "burn out"、つまり燃え尽きるという意味から来ています。でも、ここで面白いのは、実際には心や体の疲れがゆっくりと蓄積していく段階的な状態を指していること。
日本語の「燃え尽き症候群」はもっと極端に完全にやる気がなくなった状態をさすので、使い分けることが大切です。
ちなみにバーンアウトは主に働く大人に使われることが多いですが、学校の勉強で疲れてしまった中学生や高校生にも起こることがあるんですよ。
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