
もみじとメープルの基本的な違いとは?
日本の秋を彩る代表的な木のひとつに「もみじ」があります。英語ではよく「メープル」と呼ばれますが、実はこの2つには違いがあります。
まず、もみじは日本特有のカエデの木のことを指します。一方、メープルは英語でカエデ科の木を総称する言葉です。日本のもみじはメープルの一部ですが、メープルと言っても世界中に多くの種類があり、甘いシロップをとるのは主に北アメリカ原産のものです。
簡単に言うと「もみじは日本のカエデ、メープルはカエデの英語名で種類がもっと幅広い」のです。
見た目の違いと色の変わり方について
もみじとメープルはどちらも紅葉で赤や黄色に色づきますが、そのパターンには違いがあります。
もみじは葉が細かく深く切れ込みがあり、赤が鮮やかです。特に秋になると真っ赤な紅葉が観賞用として人気です。
一方メープルも多くは5~7枚の手のひら状の葉を持ちますが、種類によっては黄色や橙色、複数色のグラデーションになるものもあります。カナダなどでは大量の黄色いメープルの紅葉が有名です。
このように葉の形状や色合い、色づき方にも種類ごとの特徴があります。
名前の由来と日本での使われ方
「もみじ」という言葉は日本語で「紅く染まる葉」を意味し、秋の紅葉を表す古い言葉から来ています。
英語の「maple」は古英語の「mapulder」から派生し、北米で多く使われるため、特にメープルシロップとしての用途からも親しまれています。
また、日本では「もみじ」という言葉が秋の紅葉や観賞用の木を指し、メープルはあまり日常会話では使われません。
日本の観光地でも「もみじ狩り」という言い方があり、 秋に紅葉した木を楽しむ習慣は根強いです。
もみじとメープルの違いをわかりやすくまとめた表
実は「メープルシロップ」と私たちが呼ぶ甘いシロップは、北米に自生する特定のメープルの樹液から作られます。もみじもメープルも同じカエデ科ですが、もみじの樹液は甘みが少なくシロップには適しません。だから日本では甘いメープルシロップはほとんど作られていないんですよ。日本の秋の風景と北米のメープルシロップは、同じ植物ファミリーの違った魅力と言えますね。
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