
SDカードの書き込み速度ってなに?基本を知ろう
デジカメやスマホ、ゲーム機などで使われるSDカード。写真や動画を保存する時の速さを決める「書き込み速度」は、実はとても重要なポイントです。
書き込み速度とは、データをSDカードに書き込む速さのことで、これが遅いと撮影や録画中にカクカクしたり、データの保存に時間がかかってしまいます。速い書き込み速度のSDカードを選べば、スムーズにデータを保存でき、ストレスなく使うことができます。
この章では、SDカードの書き込み速度の基本についてわかりやすく解説します。
一般的に、書き込み速度は「MB/s(メガバイト毎秒)」という単位で表されます。数字が大きいほど速いということです。例えば、30MB/sのカードは10MB/sのカードよりも速くデータを書き込めます。
しかし書き込み速度はSDカードの種類や規格、クラスで異なりますので、次の章で詳しく見ていきましょう。
SDカードの種類と書き込み速度の違いを表で比較
書き込み速度の違いを理解するためには、まずSDカードの種類を知ることが大切です。
SDカードは大きく分けて3つの種類があり、それぞれ書き込み速度の特徴が違います。以下の表をご覧ください。
種類 | 最大容量 | 最大書き込み速度 | 用途の目安 |
---|---|---|---|
SD(SDHC) | ~32GB | 最大約10~30MB/s | 写真撮影、フルHD動画 |
SDXC | ~2TB | 最大約90~150MB/s以上 | 4K動画、高速連写 |
SDUC | ~128TB | 最大約300MB/s以上(規格次第) | プロの4K/8K動画撮影 |
このように、新しい種類のSDカードほど書き込み速度が速くなり、大容量のデータ保存や高速なデータ転送に向いています。
また、書き込み速度はカードの規格「UHS(Ultra High Speed)」でも分けられます。規格が新しいほど速度の上限が高いです。
たとえば「UHS-I」は最大成績104MB/s、「UHS-II」は最大312MB/sとなっています。これらはカメラやデバイスの対応状況も重要なポイントです。
書き込み速度のクラスと選び方のポイント
SDカードには書き込み速度を示す「クラス」という指標があります。
主なクラスには「Class」と「UHSスピードクラス」があり、数字が大きいほど最低保証される書き込み速度が速いです。以下の表で見てみましょう。クラス名 最低書き込み速度(MB/s) 特徴・用途 Class 2 2MB/s 低速。写真保存に最適 Class 4 4MB/s SD動画など標準画質用途 Class 6 6MB/s HD動画撮影に対応 Class 10 10MB/s フルHD動画や高速連写に最適 UHSスピードクラス 1 (U1) 10MB/s フルHD動画推奨 UHSスピードクラス 3 (U3) 30MB/s 4K動画や高速連写用
このクラスの違いを理解することで、用途に合ったSDカードを選べます。
例えばスマホの写真撮影中心の方はClass 10またはU1で十分ですが、4K動画撮影や連写が多い方はU3以上が必要になります。
買う前に自分の使い方に合った書き込み速度かどうか確認することが大切です。
まとめ:書き込み速度を見て自分にピッタリのSDカードを選ぼう
今回はSDカードの書き込み速度の違いについて紹介しました。
・書き込み速度とは、データを保存する速さのこと。
・SDカードの種類や規格によって速度が大きく変わる。
・書き込み速度はクラスで保証されていて、用途に合ったクラスを選ぶのがポイント。
これらのポイントを押さえれば、使い方にぴったりのSDカードを選べます。
特に4K動画や高速連写のようにデータ量が大きい場合は、速い書き込み速度のカードが必要です。
ぜひこの記事を参考にして、自分の用途に合う最適なSDカードを見つけてくださいね。
SDカードの書き込み速度でよく話題になるのが、実際の速度と表記の速度の違いです。広告では「最大速度〇MB/s」と書かれていますが、これは理想的な条件での数値。実際の使用では環境や機器によって速度が下がることも多いです。例えば、安いカードは速さを競うために速い数値を大きく表示しがちですが、実際にはそれほど速くないこともあります。だからこそ、レビューや実測データを参考にすると失敗が少なくなりますね。速度の表記に踊らされず、賢く選びたいものです。
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