
LVMとは?ストレージ管理の便利ツールをやさしく解説
LVMは「Logical Volume Manager」の略で、コンピューターのハードディスク(ストレージ)を効率的に管理する技術です。
LVMを使うと、複数の物理ディスクをまとめて一つの大きなストレージのように扱えます。使い勝手が良く、容量の追加や縮小が柔軟にできるのが特徴です。
たとえば、最初は100GBの容量だったものを後から簡単に200GBに増やせたり、逆に容量を減らしたりできます。
また、LVMはストレージの中に論理ボリュームと呼ばれる仮想的な区画を作り、必要に応じて分けたりまとめたりできるため、システムの運用がとても楽になります。
初心者でも基本的な操作を覚えると、自由にストレージ管理ができるようになる便利な技術です。
RAIDとは?データの安全性と高速化を実現する技術
RAIDは「Redundant Array of Independent Disks」の略で、「複数の独立したディスクをまとめて、一体化して使う技術」のことです。
RAIDにはいくつか種類があり、主にデータの安全性を高めることや、読み書きを速くすることが目的です。
たとえば、RAID1という方式はデータを2つ以上のディスクに同じように書き込み、もし一台のディスクが壊れてもデータが消えないように守ります。
またRAID0はデータを複数のディスクに分散して書くことで、読み書きの速度を大幅にアップできます。ただし故障時のデータ損失リスクは上がります。
RAIDを使うことで、データの安全性と効率的な利用を両立できるため、サーバーや高性能パソコンでよく使われています。
LVMとRAIDの違いをわかりやすく比較!それぞれの役割を理解しよう
LVMとRAIDはどちらもストレージ(ハードディスクなど)を管理・活用するための技術ですが、役割や目的が異なります。
簡単にいうと、LVMはストレージの柔軟な管理に優れ、RAIDはデータの安全性や速度向上に特化しているという違いがあります。
以下の表でポイントを比較してみましょう。
項目 | LVM | RAID |
---|---|---|
概要 | 複数ディスクをまとめて論理的に管理し、柔軟な容量変更が可能 | 複数ディスクの組み合わせで安全性や速度を向上 |
目的 | ストレージの使いやすさと拡張性 | データの冗長化(安全性アップ)や高速化 |
データ保護 | 基本的に保護機能なし(RAIDと組み合わせることが多い) | 保護(ミラーリングなど)が中心 |
柔軟性 | 非常に高く、容量追加や削減が簡単 | 柔軟性は低め(構成変更には手間がかかる) |
用途 | サーバーやPCのストレージ管理全般 | 重要データのバックアップや高速処理を要する環境 |
このように、LVMとRAIDは補完し合う関係にあります。安全性を重視したければRAIDを使い、その上で使いやすさや拡張性を求めるならLVMを組み合わせて使うのが一般的です。
初心者の方はまずそれぞれの特徴を理解し、自分の使い方に合った方法を選ぶことが大切です。
「LVM」と聞くと難しそうに思えますが、実はストレージ管理をもっと便利にする魔法の箱みたいなものです。たとえば、たくさんの本棚(ハードディスク)があって、それを一つの大きな本棚に見せかけて自由に本(データ)を入れ替えたり整理したりできるとイメージすると分かりやすいです。しかも、あとで棚の大きさを変えたいときも簡単に調整可能。実はこの柔軟さがLVMの一番の魅力なんですよ。だから、パソコンの容量を効率よく使いたいときにとっても役に立つ技術なんです!
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