
UMLとは何か?
まず、UML(ユーエムエル)とは、ソフトウェア開発やシステム設計の際に使われる図のルールや記号の集合です。
UMLは「統一モデリング言語」とも呼ばれ、システムの構造や動作を視覚的に表すことができます。
例えば、クラス図やシーケンス図など、システムのさまざまな側面を描くための種類があります。
中学生にもわかりやすいように言うと、UMLはシステムの設計図のようなもので、複雑な内容を理解しやすくまとめるための言葉や絵のルールです。
実際の開発現場では、プログラムを書く前にUML図を作ることで、どんな仕組みで動くのかをみんなで確認できます。
フローチャートとはどんなもの?
次にフローチャートですが、これは「作業や処理の手順」を図で表したものです。
フローチャートは、作業の流れを「開始」「判断」「処理」「終了」などの記号を使って順に線でつなげて表現します。
わかりやすくいうと、レシピのように「順番にこれをやって、これを判断して、こう進む」という道筋を示す図です。
プログラミングの世界で使うと、どういう順で命令が実行されるかを整理できるため、プログラムの設計や説明に役立ちます。
UMLとフローチャートの違いとは?
ここからが本題、UMLとフローチャートの違いを具体的に見ていきましょう。
まず、目的の違いです。UMLはシステム全体の構造や動作の関係を表すのに適しています。複数の視点からシステムをモデリングできます。
一方、フローチャートは処理の順序や手順を示すものです。細かい処理の流れを追いたいときに使います。
次に、表現方法の違いがあります。UMLは複数の図の種類があり、例えばクラス図ならクラスやオブジェクトの関係を矢印などで示します。
フローチャートは基本的に四角やひし形など限られた記号を使って一連の流れを書きます。
さらに、利用される場面の違いも特徴的です。UMLは主にソフトウェアやシステム開発の設計段階で活用されます。
フローチャートはプログラム以外にも、業務手順の整理や説明にも使われやすいです。
以下の表で違いをまとめてみました。
違い | UML | フローチャート |
---|---|---|
目的 | システムの構造や動作を多角的に表現する | 処理や作業の手順を順序立てて示す |
表現方法 | 複数の図が存在し多様な記号を使う | 限られた記号で処理の流れを描く |
使用場所 | ソフトウェア・システム開発の設計 | プログラム設計・業務フロー整理 |
適用範囲 | 複雑なシステム全体を把握しやすくする | 一連の処理や作業をわかりやすく説明 |
UMLの“シーケンス図”って知っていますか?
UMLの中でもシーケンス図は、複数のオブジェクトがどのような順番でメッセージをやり取りしているかを示します。
例えば、ゲームでキャラクターが攻撃して、敵が防御して、また攻撃が成功する流れを視覚的に表現できるんです。
このように単なる処理順序以上に、複雑なやり取りの関係まで表せるのがUMLの面白いポイントですね!
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