
オブジェクトと構造体の基本的な違いとは?
プログラミングを始めると、オブジェクトや構造体という言葉をよく耳にします。これらはどちらもデータをまとめて扱うものですが、
実は性質や使い方に大きな違いがあります。
例えば、構造体は単なるデータの集まりで、
オブジェクトはデータとそのデータを操作する機能が一緒になっているものです。
詳しくは次の章でわかりやすく説明しますので、まずはざっくりと「構造体はデータの箱、オブジェクトはデータと機能のセット」と捉えてください。
構造体とは?シンプルにデータをまとめる箱
まず構造体について見ていきましょう。構造体は、
例えば名前や年齢、身長などの情報を一つにまとめたい時に使います。
中学生のクラス名簿のように、複数の情報を一つにしたい時に便利です。
構造体はデータだけを持ち、そのデータを動かす機能は持ちません。
つまり、構造体は情報を整理するための箱のようなものです。
プログラミング言語によっては構造体で作ったデータを関数で操作します。
例えば、「生徒」構造体を作ったら、その中に名前や点数を入れておき、
それを足し算したりソートしたりする操作は別に関数で行います。
オブジェクトとは?データと機能が一体になったもの
次にオブジェクトです。オブジェクトは構造体より進化したもので、
データだけでなくそのデータを操作する方法(関数やメソッド)も一緒に持っています。
例えば「生徒」というオブジェクトなら、「名前」や「点数」のデータと一緒に、
「点数を計算する」「名前を表示する」機能も組み込まれています。
これにより、データと動作がまとまっているので、プログラムがわかりやすく、ミスも減ります。
この考え方はオブジェクト指向プログラミングの基盤となっています。
オブジェクトは現実のものをプログラム上でそのまま表現しやすい形です。
オブジェクトと構造体の違いをわかりやすい表で比較!
ここで大事なポイントを、表にまとめてみました。
これを見れば違いが一目でわかります。
項目 | オブジェクト | 構造体 |
---|---|---|
持つもの | データ+メソッド(動作) | データのみ |
主な使い方 | 関連するデータと機能をまとめて管理する | シンプルなデータの集まりとして使う |
柔軟性 | 高い(継承やカプセル化が可能) | 低い(データをまとめるのみ) |
プログラミングスタイル | オブジェクト指向プログラミング(OOP) | 構造化プログラミング |
まとめ:どちらを使うかは目的で判断しよう
構造体はシンプルにデータをまとめたい場合に最適ですが、
複雑な機能や処理をデータと一緒に管理したいときはオブジェクトが便利です。
近年のプログラミングではオブジェクト指向が主流となっているため、
オブジェクトの理解は特に重要です。
しかし、プログラムの規模や目的によっては構造体の方が扱いやすいケースも多いため、
両者の違いを知って適切に使い分けることが大切です。
今回の内容を参考にしながら、あなたのプログラミング学習に役立ててくださいね!
オブジェクト指向プログラミング(OOP)の考え方は、現実世界のものをプログラムでそのまま表現しやすい点が面白いです。たとえば「車」というオブジェクトには色やメーカーのデータだけでなく、「走る」「止まる」という動作も一緒に持てるんです。これにより、プログラムがとても直感的になります。構造体には動作がないので、こうした自然な表現はオブジェクトならではの特徴ですよ。プログラミングを勉強するなら、この違いを意識すると理解が深まります。
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