
加速度計と振動計とは何か?基本をわかりやすく解説
まず、加速度計と振動計はどちらも物の動きを測るための機器ですが、役割や測るものが異なります。
加速度計は、物体の加速度、つまり速度がどれだけ速く変わっているかを測る装置です。たとえば車の衝突時の急な速度変化や、スマートフォンの向き変化などを感知しているのが加速度計です。
一方、振動計は物体の振動の大きさや周波数を測る機械で、建物や機械の異常点検やメンテナンスに使われます。振動は小さくても繰り返す動きを指し、例えばエンジンの振動や橋の揺れなどを測定します。
このように、加速度計は加速の変化を計測し、振動計は繰り返す細かい揺れを測定するという違いがあります。
測定方法と仕組みの違いを詳しく解説
加速度計の仕組みは主にセンサー内部の質量の動きを利用しています。物体が加速すると内部の重りが動き、その力を電気信号に変換して速度の変化を読み取ります。
振動計もセンサーを使いますが、その多くは加速度計や速度計の原理を応用して、振動の周波数や大きさを検出。例えば、ピエゾ素子という圧電効果を使うタイプがあり、振動が加わると電気信号に変わることで振動を測ります。
加速度計は瞬間的な加速の変化をキャッチするのに優れており、振動計は繰り返す振動の性質やパターンを分析することに適しています。この違いが、使われる場所や目的の違いにもつながっています。
用途の違いと選び方、代表的な活用例まとめ
加速度計はスマホの姿勢検知や乗り物の安全装置、ゲームコントローラーの動き検知など、多彩な分野で使われています。
振動計は主に工場の機械メンテナンスや土木構造物の揺れ監視、地震計の一部としても重要な役割を果たしています。
以下の表で簡単にまとめます。
選び方のポイントは測りたい動きの性質を理解すること。瞬間的な動きなら加速度計を、継続的な振動の状態を知りたいなら振動計を使うのが適切です。
このように加速度計と振動計は似ているようで用途や測定の対象が違うため、目的に合ったものを選ぶことが重要です。
加速度計って、実はスマートフォンの画面の向きを変えたときに反応している装置なんですよ。そうした日常的な使い方のほかに、車の安全機能でも活躍しています。例えば衝突の瞬間には激しい加速度変化が起きるので、それを敏感にキャッチしてエアバッグを作動させる仕組みがあるんです。加速度計のおかげで私たちの生活は安全で便利になっているんですね。意外と知られていませんが、とても身近な技術なんですよ!
次の記事: センサと変位計の違いとは?初心者にもわかりやすく解説! »