コンクリート造と鉄筋コンクリートとは何か?
<建物をつくるときによく使われる材料に、「コンクリート」と「鉄筋コンクリート」があります。コンクリート造は、簡単に言うと砂や砂利、水とセメントを混ぜて固めたものを使った建物の構造のことを指します。一方、鉄筋コンクリート造はコンクリートの中に鉄の棒(鉄筋)を入れて強くしたものです。
この違いは建物の強さや使い方に大きく影響します。中学生の皆さんにもわかりやすく、コンクリート造と鉄筋コンクリートの違いや特徴を順番に説明していきます。
<<コンクリート造の特徴とメリット・デメリット
<まず、コンクリート造は単純にコンクリートだけで作られた建物を指します。コンクリートは圧縮(つぶされる力)にはとても強いのですが、引っ張られる力には弱い性質があります。
そのため、コンクリートだけで建物の重要な構造部分を作ると、長い間の地震や風、温度変化でヒビが入りやすいという弱点があります。
しかし、コンクリート造には以下のようなメリットがあります。
- 材料が身近で安価である
- 耐火性が高く火に強い
- 作り方がシンプルで施工が速い
デメリットは、耐久性に限界があり、強い力に耐えるのが難しい点です。<<鉄筋コンクリート造の特徴とメリット・デメリット
<鉄筋コンクリート造(RC造)はコンクリートの中に鉄の棒(鉄筋)を入れて強くした建物のつくり方です。鉄筋は引っ張る力に強く、コンクリートは圧縮に強いので、お互いの弱点を補っています。
これにより、コンクリート造だけの建物に比べて耐震性や耐久性が大幅に向上し、高いビルや橋にも使われています。
メリットはこちらです。
- 耐震性が高く地震に強い
- 耐久性があるため長持ちする
- 形の自由度が高く複雑な構造も可能
デメリットは- 材料費や施工費が比較的高い
- 施工に時間がかかることがある
という点が挙げられます。<<コンクリート造と鉄筋コンクリート造の違いを表で比較!
<ding="5" cellspacing="0">< < < 項目 | < コンクリート造 | < 鉄筋コンクリート造 | <
< < 材料 | < コンクリート単体(砂・砂利・セメント・水) | < コンクリート+鉄の棒(鉄筋) | <
< < 耐力 | < 圧縮に強いが引っ張りに弱い | < 圧縮・引っ張りの両方に強い | <
< < 耐震性 | < 低め | < 高い | <
< < 用途 | < あまり大きな建物には使われない | < 高層建築や橋梁など幅広く使われる | <
< < 施工費 | < 比較的安価 | < 高め | <
< < 耐久性 | < やや劣る | < 優れる | <
< <able><<まとめ
<今回は、コンクリート造と鉄筋コンクリート造の違いに焦点をあてて解説しました。
コンクリート造はシンプルで安く作れますが、強い力には弱く大きな建物には向きません。一方、鉄筋コンクリート造は鉄筋の力を借りて耐久性・耐震性が高いことから、学校やマンション、橋など多くの建物で採用されています。
これから建物がどうできているのか気になったら、ぜひコンクリートの種類や構造にも注目してみてください。建物の安全性や強さの秘密がわかるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ピックアップ解説鉄筋コンクリートは「鉄筋」と「コンクリート」が組み合わさった素材ですが、実はこの組み合わせが建物の強さの秘密です。コンクリートは押される力にとても強いけれど、引っ張られる力は苦手です。そこで、鉄筋を中に入れて補うことで、引っぱる力にも耐えられるようになるんですよ。この発想は、どんなに強い建物でも『弱点を補い合う工夫がとても大切』だということを教えてくれます。だから、新しい建物が丈夫なのは、この「コンクリートと鉄筋」の絶妙なバランスがあってこそなんですね。
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