
ラワン合板と構造用合板の基本的な違いとは?
ラワン合板と構造用合板は、どちらも建築やインテリアでよく使われていますが、その性質や使われ方には大きな違いがあります。
ラワン合板は、主に東南アジアで育つラワン材という木材を使って作られた合板です。一般的には家具や内装材によく用いられており、見た目の美しさや加工のしやすさが特徴です。
一方、構造用合板は、建物の基礎や壁の骨組みなど、強度が求められる部分に使われます。丈夫で耐久性が高く、湿気や圧力に強い特性を持っています。これは安全性を確保するためにも非常に重要な役割です。
つまり、ラワン合板は装飾や家具作りに向いていて、構造用合板は建築の耐久性を支える役割と覚えておきましょう。
使われる木材と製造過程の違い
ラワン合板は名前の通り、ラワン材を使って作られます。ラワン材は柔らかく加工がしやすいため、曲げたり切ったりするのも簡単です。そのため、大きな建築物よりも家具づくりや内装パネルに適しています。
製造過程では、薄く剥いだラワンの木のシートを何枚も重ねて接着し、圧縮して板に作り上げます。そのため表面は均一できれいで、木目も美しく仕上がります。
一方、構造用合板は強度を重視しているので、木の種類にもこだわりがあります。通常は針葉樹のベニヤを重ねていて、その接着剤も耐水性や耐久性が強いものを使います。厚みや枚数もラワン合板に比べて多く、圧縮の力も強いため、建築現場での安全に役立っています。
用途ごとの特徴と耐久性の違い
ラワン合板は家具や室内の壁、床材に使われることが多く、
- 見た目の良さ
- 加工のしやすさ
- 軽さ
が特徴です。ただし、耐水性や強度はあまり高くないので、外部や重い負荷のかかる場所には向いていません。
構造用合板は、基礎や屋根の土台、床の下地などに使われ、
- 強度が高い
- 耐水性がある
- 寸法安定性が優れている
といった点が長所です。これにより建物の倒壊を防ぐ耐震性や耐風性を支えています。
まとめると、ラワン合板は装飾的用途、構造用合板は安全や耐久性重視の用途に適していると言えます。
ラワン合板と構造用合板の比較表
項目 | ラワン合板 | 構造用合板 |
---|---|---|
主な材料 | ラワン材(広葉樹) | 針葉樹ベニヤ合板 |
用途 | 家具、内装装飾、軽負荷部分 | 建築の骨組み、床下地、屋根 |
強度 | 一般的 | 高い |
耐水性 | 低め | 高い |
加工のしやすさ | 良い | やや難しい |
価格 | 比較的安価 | やや高価 |
まとめ:違いを理解して用途にあった合板を選ぼう
ラワン合板と構造用合板は似ているようで、それぞれ特性や用途が明確に異なります。
ラワン合板は見た目や加工の良さを活かし、家具や軽負荷の内装に最適です。
構造用合板は強度や耐水性、耐久性を重視し、建築の安全を支える部分に使われます。
用途に合わせて正しく選ぶことで、製品の長持ちや安全性を高められるので、知識を持って選ぶことが大切です。
これから合板を使う際には、ぜひこの違いを参考にしてくださいね。
ラワン合板の「ラワン材」は東南アジア原産の木材で、美しい木目と加工のしやすさが特徴です。特に家具作りで好まれていますが、実はラワン材は湿気に弱い傾向があるため、湿度の高い場所では変形しやすいという特徴もあります。このため家具や内装に使う際は、湿気対策を考慮することが重要なんですよ。見た目の美しさだけでなく、環境に合った使い方をするのがポイントです!
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