
ER図とデータモデルとは何か?基本の理解から始めよう
まずはじめに、ER図(エンティティ・リレーションシップ図)とデータモデルが何を指しているのかを簡単に説明します。
ER図は、データベースで扱う情報の構造を視覚的に表現する図のことです。主に「エンティティ(実体)」や「リレーションシップ(関係)」を図に描いて、どのようにデータ同士がつながっているかを示します。
一方、データモデルとは、データの構造や意味、ルールなどを総合的に設計・表現したもの全体を指します。ER図は、データモデルを表現する方法の一つであり、データモデルの中身やイメージをわかりやすく示す役割を持っています。
つまり、ER図はデータモデルの具体的な図の形式の一つであり、両者は密接に関係していますが、役割や範囲が違うのです。
このように、ER図はデータモデルの一部であり、データモデルは概念的な全体設計であると押さえておきましょう。
ER図とデータモデルの違いを表で比較!特徴を一覧にまとめました
ER図とデータモデルの違いを分かりやすくするために、特徴を表にまとめて比較してみましょう。下記の表をご覧ください。
この比較表から、ER図はデータモデルを図として見える化したものであり、
データモデルはデータの概念や設計すべてを含む広い範囲のものだと理解できます。
初心者におすすめ!ER図とデータモデルを覚えるポイントと活用方法
ここまででER図とデータモデルの違いがわかってきたと思います。次は、初心者の方が理解しやすく活用するポイントを説明します。
1. ER図は絵で考えよう①
ER図は図なので、難しい文章を読まずにイメージしやすいのが魅力です。例えば、「学生」や「講義」といった具体的な名前の箱(エンティティ)があり、それらがどうつながっているか(リレーションシップ)を線で表すことで、全体の関係が一目でわかります。
2. データモデルはルールや目的を理解する②
データモデルはER図以上にデータを扱うルールや制約も含みます。たとえば、「学生は必ず1つ以上の講義を受ける」「講義は複数の学生が受講可能」というような決まりを理解することで、正しいデータ設計が可能になります。
3. 実際に図を描いてみる③
学んだらすぐにER図を自分で描いてみましょう。無料のソフトや手書きでも大丈夫です。描くことで視覚的に理解が深まり、データモデルの概念も自然と身につきます。
4. プロジェクトや学習で活用する④
ITの仕事や学習ではER図の作成が多いので、この違いを理解しておくと設計作業がスムーズです。データモデルについても基礎知識を持つことで全体像を把握しやすくなります。
まとめると、ER図は図としての視覚的表現、データモデルはその背景にある考え方やルールと覚え、実際に図を描くことが理解の近道です。
ER図を使うときに面白いのは、ただの箱と線の図に見えても、実はその中にビジネスやシステムの大事な情報のつながりが隠されていることです。例えば「学生」と「講義」の関係を1対多にすると、「学生は複数の講義を受けている」という日常のイメージがそのまま表現されます。このようにER図は、難しい言葉を使わずに情報の関係を見える化してくれる強力なツールなんですよ。だから、勉強するときは、絵を描くように楽しくイメージしながら進めるのがおすすめです。
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