
コミュニケーション図とシーケンス図って何?
まずはコミュニケーション図とシーケンス図が何を表しているかを知りましょう。これはどちらもソフトウェア開発やシステム設計で使う図の種類のひとつです。
コミュニケーション図は、システムの中でどの部品や人物がどのようにメッセージをやりとりしているかをつながりの形(関係性)を中心に表現します。つまり誰が誰と関係しているかを見るための図です。
一方、シーケンス図は各部品や人物がどんな順番で動作やメッセージのやりとりをするかの時間の流れを重点的に表します。時間の進み方に沿って、やりとりの順番を見るための図です。
このように、両者はどちらも相手とのやりとりや関係性を示すのですが、強調しているポイントが違うのです。
コミュニケーション図の特徴とは?
コミュニケーション図はオブジェクト同士のつながりや役割にスポットを当てます。
具体的には、画面の中にオブジェクトや役割(たとえばユーザーやデータベース、サーバーなど)を配置して、それらがどのようにメッセージをやりとりしているかを矢印で示します。
特徴として、
- オブジェクト同士の関係やネットワーク構造を一目で理解しやすい
- やりとりの順序は番号で表現し、複雑な流れもわかりやすくなる
- 大きな構造のイメージを掴みやすい
ということがあげられます。
つまり、だれとだれがどんなつながりを持っているか、どんな役割が関わっているのかを知りたいときに役立つ図です。
シーケンス図の特徴とは?
それに対し、シーケンス図は時間軸に沿って動作の順序を示します。
みなさんはドラマを想像してください。登場人物が順番に話したり動いたりしますよね。シーケンス図はそんな登場人物(オブジェクト)のセリフや動作の順番を見やすく並べたものです。
特徴として、
- 時間の流れが縦方向に表現される
- どのタイミングでどのメッセージを送るかがはっきりする
- 動作やメッセージの細かい順序を詳細に表現できる
というメリットがあります。
つまり、少し複雑なやりとりや手順の流れを理解したいときに役立つ図です。
コミュニケーション図とシーケンス図の違いを表で比較!
ポイント | コミュニケーション図 | シーケンス図 |
---|---|---|
主な目的 | オブジェクト間の関係やつながりを示す | メッセージや動作の順序や時間的流れを示す |
表現方法 | ネットワーク構造、番号で順序を示す | 縦方向に時間軸、横方向にオブジェクトを配置 |
わかりやすいポイント | 役割や関連の大まかなイメージ | 動きの細かな順番やタイミング |
使う場面 | システム内のつながりの把握 | 操作の流れやメッセージの順序の確認 |
まとめ
いかがでしょうか。
コミュニケーション図とシーケンス図は似ているように見えますが、それぞれ強調したい点が異なります。
・コミュニケーション図は関係やつながりを
・シーケンス図は時間や順番を
主に示す図です。
そのため、どちらを使うかは目的に応じて選ぶことが大切です。
理解の助けになったらうれしいです!
シーケンス図って、ただの時間の流れを示す図だと思われがちですが、実はとても細かく動作の順序まで管理できるんです。例えば、あるスマホのアプリがログインするとき、どのタイミングでパスワードを送るか、サーバーからの返事が来るタイミングなど、細かな流れが全部一枚の図で見えるのはすごく便利ですよね。まるでドラマの台本みたいに“セリフ”が時系列で並んでいるので、開発者同士のコミュニケーションがスムーズになるんです。