
凝灰岩と砂岩って何?基本の違いを知ろう
みなさんは凝灰岩(ぎょうかいがん)と砂岩(さがん)という岩石の名前を聞いたことがありますか?自然の中でよく見られる岩の種類ですが、名前は似ているのに全く違った特徴を持っているんです。
簡単に言うと、凝灰岩は火山が噴火したときに飛び出す火山灰などが固まってできた岩で、砂岩は川や海などで砂が集まって固まった岩です。
この違いが、見た目や性質にも大きな影響を与えているんですよ。
以下では、もっと詳しく凝灰岩と砂岩の違いを見ていきましょう。
凝灰岩の特徴とは?火山と関係深い岩石
凝灰岩は火山活動で生まれた岩石です。火山の噴火によって空中に飛び散った火山灰や小さな火山の破片が地面に降り積もり、長い時間をかけて固まってできたもの。
色は一般的に灰色や薄茶色、白っぽいものが多く、見た目は少しザラザラしています。
また、ポロポロとした軽い質感を持つものも多く、多孔質(空気の穴が多くある)なことが特徴。これが理由で吸水性が高く、雨が降ると水をよく吸い込みます。
火山の近くや火山活動があった地域でよく見られます。
砂岩の特徴とは?砂が固まってできる堆積岩
砂岩は川や海、湖などで砂が集まり固まった岩石です。砂の粒が長い時間圧縮され、セメントのような役割をする鉱物で固められてできています。
色は赤茶色、黄色、白色など様々。これは砂の成分や混じっている鉱物の違いによって変わってきます。
砂岩は凝灰岩よりも硬めで、表面はざらついているものの粒がしっかりとくっついています。
また、砂岩は地層の中でよく見つかり、昔の川や海の環境を知る手がかりになることもあります。
凝灰岩と砂岩の違いを表で比較!
まとめ:どんな時に見分けられる?応用ポイント
凝灰岩と砂岩は似て非なる岩石ですが、見た目の色や質感、でき方の違いに注目するとわかりやすいです。
火山灰が固まったものなら凝灰岩、砂が固まったなら砂岩なので、火山の近くなら凝灰岩、川や海の近くだと砂岩が多いです。
また、建築材料や地質調査などでもそれぞれの岩石の特性を知っておくことは重要です。
さらに、この二つは地球の歴史や自然環境を理解するための手がかりにもなっているんですよ。
ぜひ自然散策などの際に岩の触感や色を観察してみてくださいね。
凝灰岩は火山活動で生まれる岩石ですが、その多孔質な性質から軽石のように軽いものもあります。面白いのは、その小さな空気の穴が火山灰の噴出によってできるため、火山の力が岩の性質に強く関係していることです。火山付近を歩くと多くの凝灰岩に出会え、ひとつひとつの石が火山の歴史を物語っていると考えるとワクワクしませんか?自然の力ってすごいですね!
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