
火山灰と火成岩って何?基礎知識から理解しよう
みなさんは、火山灰と火成岩の名前を聞いたことがありますか?どちらも火山と関係している自然の物質ですが、実は全く違うものなんです。
火山灰は、火山が噴火したときに空中に吹き出された細かい小さな粒子のことをいいます。まるで灰のように見える細かい岩石の破片で、空気中に飛び散って降り積もります。
一方火成岩は、溶けたマグマや溶岩が冷えて固まった岩のことです。火山の地面や山をつくる岩石の多くがこの火成岩です。
このように火山灰は火山の活動で空中に飛び散る小さな破片で、火成岩はそこからできたり地下で固まった大きな岩石という違いがあります。
次に、それぞれの特徴をもっと詳しく見ていきましょう。
火山灰の特徴とでき方
火山灰は、火山の噴火によってできるとても細かい粒子の塊です。
火山が爆発的に噴火すると、マグマが吹き飛ばされて細かいガラスの破片や小さな岩のかけらになります。これが空気中に舞い上がり、風に乗って遠くまで飛んでいきます。やがて地面に降り積もります。
火山灰は直径が2ミリメートル以下の小さな粒で、非常に軽いため空気を汚し、農作物や建物に被害を与えることもあります。学校の授業でも火山灰はよく出てくるので、聞いたことある人も多いでしょう。
火山灰はふわっとしたイメージがありますが、顕微鏡で見ると鋭い形やガラス状のものが多く、触るとチクチクすることも。
まとめると、火山灰は
- 火山噴火でできる細かい粒子
- 主に直径2ミリ以下の小さな破片
- ガラスや小さな岩の破片でできている
- 空気中に飛び散り、地面に降り積もる
火成岩の特徴とでき方
火成岩はマグマや溶岩が冷えて固まった岩石のことです。
マグマは地球の深いところで高温で溶けた石の物質です。これが地上にでてきて溶岩となり、ゆっくり冷えることで固まり火成岩になります。地下深くでゆっくり冷えて固まるものを深成岩(例えば花崗岩)があり、地上や地表付近で急速に冷えて固まるものを火山岩(例えば玄武岩)と呼びます。
火成岩は火山灰のような細かい粒子の集まりではなく、一つ一つの鉱物の粒が固まってできた固い岩石です。
岩石の種類によって色や表面の様子が違い、玄武岩は黒っぽくて硬い岩、花崗岩は白っぽくてザラザラした岩として知られています。
火成岩は地球の地殻の大部分を形成し、山や大地を作り出す重要な岩石です。
まとめると、火成岩は
- マグマや溶岩が冷えて固まった岩石
- 地下や表面で冷えるスピードで種類が分かれる
- 鉱物が集まってできるため固くて重い
- 山や地面をつくる重要な物質
火山灰と火成岩の違いを表で比較しよう
まとめ
火山灰は火山が噴火したときに空中に吹き出された細かい粒子のことで、空気に飛んで地面に降り積もる軽い物質です。
一方、火成岩はマグマや溶岩が冷えて固まった岩石で、地面や山を構成する重い固い岩です。
両者は火山活動に関わるものの、性質やでき方、役割がまったく違うのがわかりましたね。火山灰は噴火の際の細かい破片、火成岩はその後の冷却でできるしっかりした岩石というイメージを持つと理解しやすいですよ。
これから自然現象を学ぶときに、火山灰と火成岩の違いをぜひ思い出してください!
火山灰ってふわっといて軽いイメージがありますよね。でも実は顕微鏡で見るとびっくり!細かいガラスの破片みたいでとても鋭いんです。だから火山灰が降る地域は、窓ガラスが割れやすくなったり車の塗装が傷ついたりすることも。こんな風に見た目のイメージと実際の性質は違うって面白いですよね。火成岩の話が出るとよく対比されるけど、火成岩はずっしり重くて固い岩石ですから、全く別物なんですよ。
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