
氷山とは何か?
私たちがテレビや写真でよく目にする氷山は、海に浮かぶ大きな氷の塊のことを指します。氷山の多くは、氷河から海に流れ出した氷が割れて海面に浮かんでいるものです。氷山は大きくても海の上に出ている部分はほんの一部で、実は8割以上が水の中に隠れていることが多いのが特徴です。
氷山は海水に浮かぶため形が不安定で、ゆっくりと流れながら形が変わっていきます。見た目は真っ白で大きな岩のように見えますが、触ると冷たく透明感もあります。
氷山は主に北極や南極周辺、グリーンランドやカナダなど寒冷な地域の海で見られます。夏になると溶けてしまうこともありますが、冷たい地域では長く存在し続けることもあります。
また、氷山は航行時に危険な存在で、多くの船が氷山に衝突しないように慎重に航行しています。
氷河とは何か?
氷河は、長い時間をかけて積もった雪が固まってできた巨大な氷の塊です。主に山の高い地域や寒冷な場所にでき、ゆっくりと地形に沿って動いています。氷河は地球の水の大部分を蓄えている重要な自然の一部です。
氷河は年間を通じて雪が積もり、その下の雪が圧縮されて氷になり、何百年、何千年もの時間をかけて厚みを増していきます。その氷が重みでゆっくりと下に流れていくことで、氷河が動いているのです。動く速度は場所によって異なり、1年に数メートル程度しか動かないこともあります。
氷河はその動きによって土地を削ったり形を変えたりし、谷や湖を作るなど地形変化に大きな影響を与えています。
主に南極やグリーンランド、ヒマラヤ山脈、アルプス山脈など世界の寒冷地に分布しています。
氷山と氷河の違いを表で比較!
まとめ
氷山と氷河はどちらも氷でできていますが、その発生場所や成り立ち、動き方に大きな違いがあります。氷山は海に浮かぶ氷の塊で、主に氷河から割れて出てきたもの。氷河は長い年月をかけて積もった雪が圧縮されてできた巨大な氷の川のような存在です。
この違いを理解すると、自然の中での氷の役割や地球環境の変化についてもより深く知ることができます。
ぜひ次にニュースやテレビで氷山や氷河の話題を見たときに、今回の内容を思い出してみてください。
氷山についての雑談ですが、氷山の驚くべき部分はその見えている部分が全体のほんの2割程度で、残りの8割は海の中に隠れていることです。これは氷が水より軽いためですが、この隠れた部分が航海の大きな危険要素となっています。実際、歴史的に有名なタイタニック号の沈没も氷山との衝突が原因でした。
普段は水の上だけ見ているので見落としがちですが、氷山の全体像を理解すると“見えない部分の大切さ”を自然から学べますね。
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