
ダルマチア式海岸とは?特徴と成り立ち
ダルマチア式海岸は、主にクロアチア沿岸などで見られる特殊な海岸の形です。これは海面の上昇によって山の尾根が水没し、細長い島や入江が連なるようになることで形成されます。特徴としては
・細長い島や半島が並んでいる
・険しい山が海に沈んだような景観
・入江と山の尾根が交互に見えることが多い
などが挙げられます。
地形の成り立ちは山地が長い時間をかけて沈降し、海が入ってきたことによる水没した山地と言われています。これは造山運動によってできた山々が一部沈下することから発生していて、非常に独特な海岸線を形成しています。
こうした地形は観光地としても注目され、特にクロアチアのダルマチア地方は美しい海岸線で知られています。
リアス式海岸とは?特徴と形成の仕組みについて
一方、リアス式海岸は日本の三陸海岸などでよく見られる海岸の形です。深い谷が海面に沈み込み、入り組んだ入江ができることが特徴です。
具体的には
・海岸線が非常に入り組んでいる
・湾が多く、穏やかな入り江を作る
・山地の谷が海に没入している
これらの特徴が見られます。
リアス式海岸の形成は河川が長期間にわたり山地を浸食し、形成された谷が海面上昇によって水没した結果できる地形です。
つまり、山地が沈下するのではなく、海水面の上昇によって海が谷を覆い、独特の複雑な海岸線になるのです。この地形は漁港や港湾に適した穏やかな入江が多いため、日本の漁村ではよく見られます。
ダルマチア式海岸とリアス式海岸の違いを徹底比較!
この2つの海岸は一見似ていますが、成り立ちや地形のポイントが違います。次の表で見比べてみましょう。
特徴 | ダルマチア式海岸 | リアス式海岸 |
---|---|---|
形成の仕組み | 山地の一部が沈降して水没した | 海水面の上昇による谷の水没 |
地形の特徴 | 細長い島や半島が連なる | 入り組んだ入江が多い |
地理的な例 | クロアチアのダルマチア地方 | 日本の三陸海岸 |
海岸線の形 | 縦長で細かい島や山の尾根 | 複雑で入り江が深く入り組む |
このように、地質の動きや海水の変化によって形成されている点が大きく違います。
両方とも美しい海岸線を作り出し、自然景観としても素晴らしいですが、地形の生まれ方が異なるのです。
ダルマチア式海岸と言うと、細長い島がずらっと並ぶ景色が印象的ですよね。でも実は、この地形は山が沈下することでできたんです。普通は海の水が増えるイメージですが、地形ごと沈むって、地球の動きが見えるみたいでちょっとワクワクしませんか?こうした地殻変動は数百万年単位のスケールで起きるので、今は静かでも昔は地球が大きく揺れていたんだなあと想像できますよね。
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