
はじめに
「立件」と「立証」。この二つの言葉は法律やニュースでよく耳にしますが、実は意味が違うんです。
でも、なんとなく同じように使われていることも多く、混乱する人も少なくありません。
そこで今回は、この『立件』と『立証』の違いについて
中学生でもわかりやすい言葉でしっかり説明します。
法律のことを学びはじめたい方やニュースをもっと理解したい方にぴったりです!
「立件」とは?
「立件」(りっけん)とは、警察や検察などの捜査機関が、犯罪が疑われる事件を公式に摘発し、裁判にかけるための手続きを始めることを言います。
簡単に言うと、「事件を起こした可能性がある人をしっかり調べて、裁判に持っていく準備をすること」です。
例えば、警察が誰かの不審な行動を調査して、十分な証拠がそろうと判断したら「立件」するわけです。
この段階で初めて、その人は公的に犯人として扱われ、裁判の対象になります。
ポイントは、立件は事件を認識し、公的に手続きを始めることで、まだ裁判の証明が済んだわけではない点です。
「立証」とは?
「立証」(りっしょう)とは、裁判などで自分の主張や事実が正しいことを証拠や証言を使ってはっきり証明することを言います。
簡単に言うと、「これは本当だ」と裁判官や陪審員に納得してもらうための作業です。
例えば、被告側や検察側が「この人が犯人だ」という主張を裁判で強く証明しなければなりません。
そのための証拠や証言を集めるのが「立証」の作業です。
つまり、立証は自分の言い分を論理的に裏付ける証明のことを指します。
これがうまくできなければ裁判に勝つことは難しいのです。
「立件」と「立証」の違いを表にまとめてみよう
用語 | 意味 | 主な場面 | 誰が関わる? | 目的 |
---|---|---|---|---|
立件 | 犯罪の疑いがある事件を公式に扱い、裁判にかける準備を始めること | 警察や検察の捜査段階 | 警察、検察官 | 事件の正式な手続きを開始すること |
立証 | 裁判などで、その事実や主張が正しいことを証拠で証明すること | 裁判での証明作業 | 検察官、弁護士、裁判所 | 自分の主張を確固たるものにすること |
まとめ
今回は「立件」と「立証」の違いについて説明しました。
簡単にまとめると、
- 「立件」は警察などが犯罪を疑い、正式に裁判にかける手続きを始めること。
- 「立証」は裁判の中で、その犯罪の事実を証拠を使って証明すること。
似ているようで役割も時期も違います。
ニュース等で両者を正しく使い分けると、法律の理解も深まりますよ。
法律用語がもっと身近になって、事件の報道もよりわかりやすくなりますね!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
「立証」という言葉、裁判でよく聞きますよね。でも、面白いのはその言葉の力の強さ。裁判で『立証できた』となると、判決が大きく左右されます。証拠が少しでも弱いと、逆に『立証失敗』となり、無罪になることも。だから、弁護士や検察は証明のために必死に資料や証言を集めるんです。言葉一つで人生までも動かす力、それが「立証」の怖くて面白いところです。中学生のみんなも、よくニュースで聞くけど実は奥が深い言葉だと覚えておくといいですよ。
前の記事: « 不法入国と不法滞在の違いとは?わかりやすく解説!