
ETFとは?
ETFは“Exchange Traded Fund(上場投資信託)”の略で、株式市場に上場している投資信託のことを指します。簡単に言うと、株と同じように証券取引所でリアルタイムに売買できる投資商品です。
ETFは複数の株式や債券などをまとめて持つことで、一つの商品で複数の資産に分散投資が可能になります。たとえば、特定の地域の株式や特定のテーマに関連する株など、さまざまな運用対象で作られています。
投資初心者でも、少ない金額から分散効果を簡単に得られるのが魅力の一つで、手数料も比較的低いことが多いです。投資したETFが配当を出せば、配当金を受け取ることも可能です。
ETFは株のように売買しやすく、運用の透明性も高いため、資産運用の入り口として人気があります。
高配当株とは?
高配当株とは、株価に対して配当金の割合(配当利回り)が高い株式のことを指します。つまり、投資している株から得られる利益のうち、配当金を多くもらえる株です。
配当は企業が利益の一部を株主に還元するもので、安定して高い配当を出す企業の株は、長期的なインカムゲイン(配当収入)を狙いたい投資家に人気があります。
高配当株は、生活必需品や電力会社、銀行などの業界で見られることが多く、市場全体が不安定な時でも比較的安定した配当収入が期待できます。
ただし、高配当だからと言って必ずしも良い株とは限らず、財務状況が悪化して配当が減るリスクもあります。ですので、配当以外の企業の業績や将来性もよく調べることが大切です。
ETFと高配当株の違いを詳しく比較
ETFと高配当株の大きな違いは投資対象の広さとリスクの分散方法にあります。
ETFは複数の株をまとめて買う仕組みなので、一つの企業のリスクが全体に与える影響を減らすことができます。例えば、1つのETFが20銘柄の株を含んでいれば、そのうちの1社が業績悪化してもETF全体の損失は限定的です。
一方で、高配当株に直接投資する場合は、その株だけに資金を投じるため、企業のリスクを直接受けます。
また、ETFの中にも「高配当株に投資するETF」があり、これらは
- 高配当株を集めた
- 分散された一つの商品
以下にETFと高配当株の違いを簡単にまとめた表を示します。
このように、ETFはリスク分散して安全に投資したい方向け、高配当株は配当重視で単独企業の魅力を重視したい方向けと言えます。
まとめ
今回はETFと高配当株の違いについて解説しました。
ETFは、たくさんの株を組み合わせて一つの商品になっているので、手軽に分散投資ができるのが特徴です。
一方で、高配当株は特定の企業の株に直接投資し、その企業からの配当を楽しむ方法で、リスクが高い分配当も高い傾向があります。
投資を始める時は、自分のリスク許容度や投資目的を考えて、どちらが自分に合っているかを選ぶことが大切です。また、最近は「高配当株ETF」という便利な商品も登場しているので、分散投資と配当の両方を狙いたい方にはおすすめです。
わかりやすい投資の第一歩として、これらの特徴をしっかり理解していきましょう!
ETFの魅力の一つに「リアルタイムで売買できる」という特徴があります。投資信託のイメージは“長期保有してじっくり資産を増やすもの”ですが、ETFは株のように市場が開いている時間ならいつでも売買が可能です。これにより、値動きに応じて柔軟に対応でき、短期売買やポートフォリオの調整もしやすくなっています。でも、それゆえに初心者はタイミングを間違えるリスクもあるので、ETFを使うときは、目的と計画が重要ですよ。分散効果と売買の利便性を両立できるのはETFならではの特徴です。
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