
スケルトンリフォームとフルリフォームの基本的な違い
リフォームを考えるときに、「スケルトンリフォーム」と「フルリフォーム」という言葉をよく耳にします。
スケルトンリフォームとは、建物の骨組みだけを残して、壁や床、天井などの内装をすべて取り壊し、まるで新築のように作り直す工事のことです。
一方、フルリフォームは、既存の間取りや構造を基本的に残しながら、キッチンや浴室、クロスの張替えなど家全体の設備や内装を一新することを指します。
どちらも家を大きく変えるリフォームですが、スケルトンリフォームはより大がかりで自由度が高いのに対し、フルリフォームは比較的短期間かつ費用も抑えられるという特徴があります。
これらの違いを理解することが、理想の住まいづくりには欠かせません。
たとえば、間取りを根本から変えたい場合や、古い配管や断熱材まで交換したい場合はスケルトンリフォームが適しています。逆に、設備を最新のものに変えたい、クロスや床を美しくしたいだけならフルリフォームで十分と言えるでしょう。
両者の違いをまとめると以下の通りです。
項目 | スケルトンリフォーム | フルリフォーム |
---|---|---|
工事範囲 | 構造体(骨組み)以外全て解体・再構築 | 内装・設備の一新、間取りはあまり変えない |
工期 | 長い(数か月) | 比較的短い(数週間〜数か月) |
費用 | 高い | 比較的安い |
自由度 | 非常に高い(間取りや断熱も変更可能) | 限定的(間取り変更は制限あり) |
スケルトンリフォームでは建物の骨組みだけを残して内部をすべて作り直しますが、この『骨組み』って実は家の命ともいえる部分です。柱や梁(はり)といった部材が家の強さを決めていますが、骨組みがしっかりしていれば大きな間取り変更も安心して行えます。逆に骨組みが傷んでいたらリフォーム後も安心して暮らせないので、この部分の状態を見極めることが重要なんですよ。だからスケルトンリフォームは、家の健康診断みたいな役割も果たしているんですね。これはフルリフォームでは経験しづらいポイントです。
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