
住民基本台帳カードと通知カードって何?基本を押さえよう
みなさんは住民基本台帳カードと通知カードという言葉を聞いたことがありますか?どちらも日本で暮らす人たちに関係の深いカードですが、その役割や使い方は違います。
まず、通知カードは、2015年からマイナンバー制度と一緒に配られるようになったもので、あなたの12桁の個人番号(マイナンバー)が書かれたカードです。一方、住民基本台帳カードは、住民票に記載されているあなたの情報を記録したカードで、顔写真付きで身分証明書としても使えました。
しかし、両カードはずっと使われているわけではなく、制度の変更により現在は配布終了していますが、違いを知っておくことは今も役立ちます。
住民基本台帳カードと通知カードの具体的な違い
どちらのカードも住民に配られたカードですが、役割・使い方・見た目・取り扱われている情報に大きな違いがあります。
具体的な違いをわかりやすく表にまとめました。
項目 | 住民基本台帳カード | 通知カード |
---|---|---|
目的 | 身分証明や住所確認などに使う | マイナンバー(個人番号)を通知する |
発行開始 | 2003年から | 2015年から |
配布状況 | 2015年以降は新規発行中止 | 全ての住民に配布(2015年〜) |
写真付きかどうか | 〇(顔写真がある) | ×(写真なし) |
身分証明書としての役割 | あり | なし |
利用価値 | 公共機関や銀行などで使える | マイナンバーを知らせるだけ |
有効期限 | 登録から10年 | 有効期限なし(通知のみ) |
このように住民基本台帳カードは身分証明書として重要な役割を果たすカードだったのに対し、通知カードはマイナンバーを知らせるためのカードです。
どちらのカードを持っていると便利?今後の扱いはどうなるの?
現在、新しい住民基本台帳カードは発行されておらず、通知カードもマイナンバーカードの普及とともに廃止されました。現在はマイナンバーカード(個人番号カード)がそれらの役割を統合して代わっています。
住民基本台帳カードを持っている方は有効期限内なら引き続き使えますが、マイナンバーカードへの移行が推奨されています。通知カードは役割が通知だけだったので、廃止されても特に影響はありません。
マイナンバーカードは、
- 顔写真付きで身分証明になる
- マイナンバーも記載されている
- 健康保険証と一体化も可能
- 行政手続きがオンラインでできる
そのため、今お持ちの住民基本台帳カードや通知カードは、お持ちの情報を確認しつつ、期限が切れたり不要になったら新しいカードに切り替えることがおすすめです。
通知カードは、マイナンバーを記載したカードとして2015年から配られましたが、実は写真がついていません。だから、身分証明書としては使えません。ちょっと不思議ですよね?これは、通知カードがあくまであなたの個人番号を知らせるためだけの「お知らせカード」だったからです。現在ではマイナンバーカードに役割が引き継がれていますが、通知カードの存在はマイナンバー制度が始まった最初の段階での重要なステップだったのです。
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